子どもの進級や進学に伴い、役員や係の選出でPTAに関する話題が増えるという方も多いのではないでしょうか。また、昨今、メディアなどでPTAに関しての情報を見聞きする機会が増えましたね。しかし、取り上げられる内容はどちらかというとネガティブなことが多く、気になっている方もいることでしょう。今回はPTAの活動や役員についてご紹介したいと思います。
PTAって一体どんな組織だろう?
PTAは戦後間もなく連合国軍総司令部(GHQ)の指導によって立ち上げられた組織だといわれています。そこから日本全国に広がり、今では多くの学校にPTAが結成されています。それでは、PTAとは一体どのような組織なのでしょうか。
PTAは親と教師で作る、子どものための組織
PTAは「親と教師で作る組織」を英訳した際の略語です。つまり、親と教師で作る、子どものための組織といえます。そして、PTAは学校からは独立した組織であり、営利を目的とせず、全ての児童生徒のための活動を行っています。また、児童生徒の健全な成長発達の促進や、児童福祉、教育の振興も目指している組織です。
PTAは基本的には任意加入の組織
PTAは基本的には任意加入です。全員強制参加が暗黙の了解というケースもみられるようですが、実は入会も退会も自由なのです。しかし、実際には、任意加入の組織でありながら、非加入や退会という選択をすることが難しく、問題になっています。2017年には個人情報保護法の改正もあるため、任意加入であることを周知徹底することや、加入の意思確認を行うことが今後必要になってくるのではないでしょうか。
PTAはそれぞれの学校単位で作る組織
PTAはそれぞれの学校単位で作る組織です。そのため、地域や学校によって産業構造や風土、地域性に違いがあり、PTAの活動時間や活動内容、役員や係は実に多種多様です。活動内容は独自に決めることができるため、学校によってはPTAの活動を効率化して負担軽減を図っている所や、中にはPTAを廃止したという学校もあるようです。
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PTAってどんな活動をするの?
PTAとは、一体どのような活動をしているのでしょうか。名前は聞いたことがあっても実はあまりよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。PTAの活動内容について、概要と役割分担の面からみていきましょう。
子どもの学校生活を支援する活動
PTAの活動内容で大きなものは、学校行事の支援、登下校時の安全対策、広報ではないでしょうか。運動会や学校の清掃、草刈り、登下校の見守り、学校行事の写真撮影等もPTAの協力によって行われていることがあります。子どもたちの学校生活が安心安全なものになるよう、また、学校生活が充実したものになるようPTAが支援しているのです。
役割分担からみたPTAの活動内容
PTA会員には役割分担があります。学校によって違いはありますが、一例をご紹介していきます。PTA会長や副会長、会計、書記といった本部役員の他、学級委員や文化委員、保健委員、広報委員といった係を決めてそれぞれが役割を担っています。どの係に就くかによって忙しさや大変さは変わってきますし、役員にならなくても一定の役割を果たす必要がありそうですね。
PTAがトラブルの元になることも
PTAは時としてトラブルの元になってしまうこともあるようです。先述した任意加入の原則が守られていないことや、共働き世帯やひとり親世帯の増加によってPTAの活動が負担になっていることが大きな理由となっています。PTAも以前からの体制を守るだけではなく、社会の変化に対応していく必要があるのかもしれません。
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3歳の息子を育児中のシングルマザーです!製菓専門学校を卒業し、子供とお菓子作りが趣味です!
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