スマートフォンやゲームは始めてしまうとなかなかやめることができず、子どもに悪影響を及ぼしているのではないかと考える人も多いことでしょう。一番の気がかりは長時間小さい画面を見ることで視力低下ではないでしょうか。そこで今回は、子どもがスマートフォンを利用するとどんな影響があるのか、また長時間スマートフォンを利用しない対策についても併せてご紹介します。
スマートフォンの利用には大人も子どもも注意が必要
誰でも気軽に利用することのできるスマートフォンですが、スマートフォン利用は子どもだけでなく、大人にもさまざまな影響があるといえます。ここでは、子どもや大人の視力がスマートフォンとどのような関係にあるのか、また知育アプリが与える影響についてご紹介します。
赤ちゃんや子どもの視力について
生まれたばかりの赤ちゃんにはまだ視力がほとんどなく、ぼんやりとした世界が広がっています。赤ちゃんは基本的に遠視ですので、近くのものはよく見えません。したがって、ママがちょうどいいと感じるスマートフォンの距離は、赤ちゃんや子どもにとっても近すぎるということです。スマートフォン利用時は少し距離を離してあげましょう。タブレットなら画面も広いため、スマートフォンよりも目に優しいですね。
スマートフォンのアプリは知育に向いているのか
最近では知育アプリが数多くありますが、平たいモニター画面に立体的なものを映し出されたところで本当に知育になるのでしょうか。例えばフルーツが映し出されたとしても、手で触った時の感触や色、匂いや味、重さなどを感じることができるのは本物のフルーツです。また、スマートフォンに映し出されたフルーツも立体的には見えますが、立体視力などに発達異常が起きてしまう危険性もあります。知育アプリは手軽ではありますが、本当に知育をしたいのであれば実際に目で見て触った方が身体には良いですね。
大人でも視力が低下しているということ
手軽に使用することのできるスマートフォンは、大人も夢中になって使いすぎてしまいますね。それに伴い、大人の視力の低下やドライアイなども深刻化しています。これを考えれば、子どものスマートフォン利用も必要時以外は使用させないようにした方が賢明といえるでしょう。常に使用できるという環境を作らず、癖にさせないことが重要です。
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将来視力が低下してしまわないために
スマートフォンが与える影響についてまとめましたが、これらを予防する方法はあるのでしょうか。ここでは、子どもの視力低下につながらないようにする方法をご紹介します。
使用時間を短時間に抑える工夫を
長時間のスマートフォン利用は遠近感をつかみづらくなってしまうなどの可能性もあるため、使用時間を短時間に抑える工夫を施しましょう。漫画やゲームなどと同じように、1日の使用時間は何分まで(何時から何時まで)と決めるのも良いですし、ママが料理や家事をしている間だけというのも良いですね。言葉の意味が伝わる年齢になったら、どうして長時間遊んでいけないのかをしっかり教えましょう。
スマートフォン利用時は目を離さないこと
子どもがスマートフォンを利用する際は目を離さないことも大切です。姿勢が悪くなっていないか、画面との距離は近くないかなどを定期的に確認してあげましょう。これにより、スマートフォン利用で起こりうる症状を回避することができますよ。また、横になってスマートフォンを使用するのもテニス肘やゴルフ肘などと似た「スマートフォン肘」を引き起こす可能性があるので注意してくださいね。
寝る前の利用は避ける
寝る前に強い光を浴びると脳が刺激され、安眠を妨げます。質のよい眠りで、疲れた目を休ませてあげることも大切です。スマホを見せるのは、最低でも就寝の1時間前までにしておきましょう。
適度に太陽の光を浴びる
慶應義塾大学医学部の眼科学教室が『太陽の光(バイオレットライト)は、近視抑制に効果がある』と発表しました。
近視でコンタクトレンズを使用している13~18歳の学童で臨床実験したところ、バイオレットライトが透過するコンタクトレンズを使用した方が近視の進行が抑制されるという結果になりました。
ちなみにLEDや蛍光灯の光には、バイオレットライトがほとんど含まれていないそうです。子どもには心身ともによい刺激のある、外遊びがかかせませんね。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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