行動範囲が一気に広くなる幼児期には、事故の種類も増加します。特に一人歩きでの事故は多い傾向にありますが、公園など屋外だけでなく、家の中にも一人歩きの危険が潜んでいるのです。そこで今回は、実際にあった、一人歩きによる事故の話と一緒に、一人歩きによる事故を防ぐための方法も併せてご紹介します。歩き始めのお子さんがいるご家庭の方は必見です!
一人歩きで起きてしまった悲しい事故
子どもの成長はうれしい反面、事件や事故に巻き込まれてしまう恐れもあります。「気がついたら子どもがいない!」なんてことは考えられませんが、実際にはあるのです。ここでは、ニュースとしても取り上げられた、1歳児の悲しい事故についてまとめました。
1歳|歩き始めた矢先に起きた事故
長野県に住む29歳の母親が少しでも家計を助けようと、パン屋のアルバイトを始めたことがきっかけで1歳2カ月の幼児が車に跳ねられてしまった事故をご存じですか?車で契約先を回ってパンを売る仕事でしたが、その勤め先は子どもを連れていても働くことのできる環境が整っていたのです。しかし働き始めて1カ月後の朝に事件は起こりました。
視界に入れて気をつけていたつもりが…
母親はパンをかごの中へ並べる作業中、連れてきていた自分の子どもを視界に入れるよう気をつけていました。その間わずか15分でしたが、ふと気がついて辺りを見回すと子どもの姿が見えなかったのです。さらに、いつもは閉まっていたはずの事務所の出入り口が開いたままになっていたとのことでした。歩けるようになったばかりの子どもを捜しに外へ飛び出すと、「小さな子が車に跳ねられた」と見知らぬ女性に聞き、自分の子どもが跳ねられたことを知ったそうです。
この事件から考えられることとは
この事件を聞いてみなさんはどんな気持ちになりましたか?”子どもを視界に入れるよう気をつけていた”にもかかわらず外へ出てしまったのですから、本当に一瞬の出来事だったのだと思います。こういった悲しい事故を起こさないようにするためにも、「うちは大丈夫!」と安心しきらずに、歩き始めた子どもが事故に巻き込まれないよう対策を整えましょう。
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一瞬たりとも目を離さないこと!
屋外において急に子どもがいなくなってしまうということは、保護者の方が子どもを見ていない時間があったということです。迷子なんかも、保護者の方が買い物中に商品に夢中になっている間にふらっとどこかへ行ってしまった、という理由も多いでしょう。一人歩きによる事故を確実に防ぐには”一瞬たりとも目を離さないこと”です。
「ハーネス」を上手に活用しよう
“犬の散歩をしているみたいで嫌だ”といった声も多いハーネスですが、子どもがいなくなってしまってからでは遅いと割り切って使っている方も多いのではないでしょうか。歩き始めると手をつなぐのも嫌がる子どもも多いので、そんな時はぜひ利用してみてください。”周りの目が気になる”という方でも、レジでお金を払っている間などの一瞬目を離さなければならない時だけ使用するという手もありますよ。
知人宅や施設には対策がされていない
自分の家は子どもの事故防止に万全な対策をとっていたとしても、遊びに行った友人の家やショッピングモールなどでは万全な事故防止対策をとっていることは少ないですよね。ベビーゲートの設置もなければ、出窓のそばに踏み台が置いてあたりする可能性もあります。初めて行った先では危険が潜んでいないか、保護者の方は責任を持って辺りを見渡しましょう。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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