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授乳はパパでもできる!
育児で重要なお世話のひとつが授乳です。「授乳」と聞くと、赤ちゃんにおっぱいを飲ませることを想像しますよね。するとどうしても授乳はママの仕事と思いがちですが、ミルクを飲ませることも「授乳」といいます。授乳はパパでもできるのです。しかし、約2割のパパは、調乳の経験すらないと田中先生はいいます。
パパは調乳が苦手?
では、パパが粉ミルクを作って赤ちゃんに飲ませない理由とは何でしょうか。
田中先生はここでも、めんどくさいこと=自分の役割ではないと思う男性が多いと考えています。またグラフをみると、女性も授乳はママの仕事だと考えていて、パートナーにやらせないという方もいますね。やらなければやり方を覚えられないので、作り方がわからない→自信がない→自分の役割ではないと考える男性がいるのもうなずけます。
授乳でパパも幸せに
上記の表は、授乳の頻度と育児の幸福度を、パパ300人にアンケートを採ったものです。1日に複数回以上赤ちゃんにミルクをあげる男性は約85%が育児を通して幸せを感じています。そして、幸せを感じていないパパは0%。授乳を通して「親になっている」という実感と、親子のコミュニケーションでパパは幸せを感じているようですね。
液体ミルクで夜中の授乳を
田中先生はパパの授乳をおすすめしていましたが、セミナーの第一部で紹介された液体ミルクは、パパの育児参加の強い味方。調乳の失敗もないし、手間もかかりません。調乳するには5分程度かかりますが、液体ミルクは5秒で準備完了。液体ミルクで夜中の授乳こそパパが!と先生は提案しています。もちろん毎回ではなく、できる範囲でよいそうです。
液体ミルクのおかげで授乳の回数が増えれば、育児に幸せを感じるパパも増えますね。
イクメン流行語から10年たって…
イクメンが流行語になって10年、田中先生は「あまり社会はかわっていない」と感じているようです。「保育園の送迎で父親を見かける頻度は増えたが、育休の取得は進まず、長時間労働も改善していない。だからこそ、限られた時間の中で何をするかを考えるべきです。省力化できることは何でもやるのが現代育児のあり方で、液体ミルクはその選択肢のひとつ。積極的に取り入れてほしい」と、強くおっしゃっていました。
おわりに
今の若い世代は働くママも増え、育児や家事は夫婦で協力してやるものという認識が広がっています。しかしまだまだ社会は変化しきれていない様子が、先生のお話からうかがえました。いつか、男性も育休を取るのが当たり前の時代になるとよいですよね。「パパが育児を手伝う」のではなく、「一緒に育児をする」という意識が広がればよいと思います。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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3人の子を持つ母親で元保育士。
早起きして高校生のお弁当づくりに励む日々を送っています。私の元気の源は推し活。推しってどうしてあんなに尊いのでしょうか。
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