妊婦さんが着物を着ていると。帯でおなかをしめつけて「おなかの中の赤ちゃんが苦しくないのかな」と心配になってしまうかもしれません。実は、妊婦さんでもちょっとした工夫をすれば、赤ちゃんもママもラクに着物を着こなすことができるのです。
今回は、妊婦さんになってもオシャレに着物を着る方法と注意点についてお話しします。
妊婦さんになると着物を着なくなる理由
妊娠前は着物を頻繁に着ていた人でも、妊婦さんになると着物を着なくなってしまうことがあります。着物は、華やかさの中に落ち着いた雰囲気があり、これからママになる女性にはピッタリの装いです。それなのに、なぜ妊婦さんになると着物を着なくなってしまうのでしょうか。
帯を締めることで赤ちゃんが苦しくなりそう
妊婦さんになったときから、女性はママになります。自分のオシャレよりも、おなかの中の赤ちゃんを優先して考えるようになるのです。ウエストがラクなワンピースを着たり、ヒールが低い靴を選ぶようになったりします。一方、着物を着るときには、必ず帯でおなか周りを締めることになるのです。おなかのふくらみが気にならないときでも、おなかを圧迫すると赤ちゃんが苦しく感じているのではないかと心配し、着物を着なくなってしまうのかもしれません。
妊娠中はトイレの回数が増えるから大変そう
おなかが大きくなってくると、膀胱が圧迫されてトイレの回数が増えます。着物でトイレに行くことは、ただでさえ大変なことです。大きなおなかを抱えながら、せまいトイレの中で動くことはさらに大変でしょう。着物でトイレに行くと、帯の位置がずれたり、前がはだけてしまったりして、着崩れすることがあります。特におなかが大きくなると着物の幅が足りなくなり、前がはだけやすくなるのです。
足袋や草履で足元が不安定になりそう
着物を着るときには、靴下ではなく足袋を履き、靴ではなく草履を履くことになります。草履はスニーカーのように、足に固定されません。草履は足袋と接する面がツルツルしていて、指に力を入れなければ歩きづらいものです。妊婦さんは、おなかが重くなるとおなかを前に突き出して歩くようになり、妊娠前よりも足元が不安定になるのです。さらに、履きなれない足袋と草履を履いて歩くと、転んでしまう可能性もあります。妊婦さんは、転ぶ可能性はできるだけ避けるものです。
合わせて読みたい
妊婦さんが着物を着るときの注意点
妊婦さんが着物を着るときには、ちょっとした注意点があります。注意点に気をつければ、実は妊婦さんでも、妊娠前と同じように着物を着ることができるのです。
ここからは、妊婦さんが着物を着るときの注意点についてお話しします。
帯は「自分のために」高く緩く締める
妊婦さんは、帯を締めることで赤ちゃんが苦しくなると思いがちです。しかし、赤ちゃんはママのおなかにしっかりと守られているため、帯を締めることで苦しくなることはありません。それよりも、帯を強く締めてしまうとママの気分が悪くなってしまうことがあるのです。特につわりの時期はおなかをしめつけない方がいいでしょう。帯を締めるときには、高めの位置で苦しくない程度の強さで締めましょう。「ママの心地よい」が「赤ちゃんの心地よい」でもあるのです。
ショーツを帯の下に入れないようにする
妊婦さんが着物を着て、一番大変なことはトイレです。妊娠中のショーツは、おへその上まで届くマタニティショーツをはくことが多く、そのまま帯を締めてしまうと、ショーツが帯の下に入ってしまいます。トイレでショーツを下ろそうとしても、帯で固定されているため簡単に下げることができません。帯を締める前にショーツをおなかの下の方まで下しておくとトイレが簡単になります。
足袋型の靴下や化繊の足袋は避ける
妊婦さんの中には、足袋よりも靴下の方がすべりにくいと思う人がいるかもしれません。しかし、足袋は綿が多く使われていますが、靴下は化繊が混ざっています。化繊が多くなると伸縮性は高くなるのですが、ツルツル感が増してしまうでしょう。足袋型の靴下もありますが、素材は靴下と同じなので草履と合わせるとツルツルすべります。また、妊娠中は足がむくむこともあり、大き目サイズの足袋を履きたくなるかもしれませんが、大き目の足袋は中で足が動くため危ないでしょう。
合わせて読みたい
「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。