各自治体の個性ある父子手帳をご紹介
自治体によって発行されている父子手帳は、地域によって特色に違いがあります。ご当地ネタや地域のゆるキャラなどを採用したオリジナリティーの高い父子手帳もあり、父親になるための知識を深められるだけではなく、読んでいるだけで楽しくなるようなものも多数発行されています。ここでは、その中から特に興味深いものをピックアップしてご紹介していきます。
これを読めば「イクメン」になれる埼玉県の『イクメンの素(もと)』
栄養ドリンクや調味料などを思わせるようなユニークなネーミングが話題になっているのが、埼玉県の父子手帳『イクメンの素(もと)』です。子どもとのかかわり方や産後ママへの接し方など、0歳から3歳児の育児に役立つ情報がイラストやユニークな言い回しで掲載されており「なるほど」とうなずける内容が満載。県のホームページからダウンロードすることができるので、スマートフォンやタブレットに入れておくことで、通勤途中や外出先でも閲覧できます。冊子に登場する父親は、りりしく頼もしいキャラクターで描かれており、読み終えると自分も同じスーパーマンになったかのような上向きな気持ちになることができます。
和歌山市ではパパ診断チャートで適性を判断できる
和歌山県和歌山市では、雑誌のように読み物として楽しむことができる父子手帳を配布しています。パパタイプを診断することができるチャートでは『断然!アウトドア派』『石橋はたたいて渡りたい』など、自分に当てはまるものを選んで進むことで、どのような父親になるかを判断することが可能。父親のタイプは、徳川吉宗や紀伊国屋文左衛門など、和歌山県にちなんだ偉人や有名人を題材にしており、ご当地ならではの興味深い内容になっています。冊子の配布と共に、子どもの成長を写真や文字で記録していく「記入ノート」をもらうことができます。表紙に「パパ専用」と書かれたノートには、子育ての思い出を書き残したいですね。
ご当地ならでは! うどんで作る離乳食レシピがユニークな高松市
「うどん県」としてその名を全国にはせる香川県ですが、高松市で発行されている父子手帳には、ご当地食材のうどんを使った離乳食レシピが掲載されています。大根やにんじん、豆腐などを使って作る「しっぽくうどん」は、用意する材料や作り方はもちろん、大人と赤ちゃんの両方の料理を完成させるための手順もあり、参考になる内容です。その他、独自のアンケートで得た「ママのホンネ」をたっぷり掲載しているので、父親になり切れていないパパの意識改革にも役立ちます。
おわりに
全国の市町村で発行されている父子手帳は、父親になるための準備品として、ぜひ取り入れたいものです。男性の育児参加が当たり前になってきている昨今では、父親向けの情報支援として、行政が積極的に取り組んでいるところもあり、今後もますますサービスが広がっていくことでしょう。大切なわが子の誕生は、母親だけが準備をするのではなく、父親こそ家族のサポーターとして頑張ることが、家庭円満のための秘訣(ひけつ)。これを読んだパパたちは、父子手帳を活用して、ぜひ積極的に育児参加をしてくださいね。
ピックアップ
30台後半、中学生と小学生の子育て中です。
平日はライター業、週末はウェディングMCとして、実質週7フル稼働中。
「言葉よりも姿勢を見せる」をモットーに、母親の一生懸命さから何かを学んでくれればなぁと期待していますが、なかなかうまくいかないものですね。そんな時は、コストコ、イケアでのショッピングと、たまのエステでストレス発散! しています。笑
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。