内職の給料はどれくらい?在宅ワークとの違いはあるの?

内職の給料
お金は稼ぎたいけれど外に出て働くことが難しいとき「内職をしたい」と思うことはないでしょうか。しかし「内職は給与が安い」「内職の仕事はみつけにくい」という話もチラホラ耳にします。
今回は、内職の気になる給料や仕事内容、今話題の在宅ワークとの違いをわかりやすくお話しします。

レベル別!内職の仕事内容と給料

シール貼りの仕事
内職と一言でいっても、その種類はとても多いです。仕事内容も「すぐにできる簡単レベル」から「専門職レベル」まで幅広くあります。まずは、レベル別に代表的な内職を例に挙げて仕事内容と給料を紹介します。自分にあった内職探しのヒントにしてみてください。

入門レベル「シール貼り」単価0.5円~1円

内職の中でも「シール貼り」は求人が多く、初心者でも始めやすい仕事内容ではないでしょうか。仕事内容は「シールを貼ること」ですが、貼るものの種類によって難易度は変わります。例えば、雑貨に大きなシールを貼る作業は比較的簡単です。一方、小さな字がたくさん書かれた説明書に訂正シールを貼るような細かな作業はピンセットを使って行うことになり、難易度が高くなります。作業レベルが高くなるほど単価も高くなりますが、内職は「仕上がり」も重視されるため、シールがななめになっていたり、貼る場所からずれていたりすれば給料からマイナスされることもあります。
シール貼りの内職は1時間に200枚程度貼ることが目安となります。時給に換算すると100円から200円です。

普通レベル「袋詰め」単価0.5円~20円

「袋詰め」は、簡単なようで難しい内職です。ひとつの袋にひとつずつ詰めるならば簡単ですが、単価は安くなります。一方、ひとつの袋に複数の部品や商品を詰めるならば、単価は高くなります。袋詰めは、決められた個数を詰めればいいのではなく、商品の向きや色の指定が細かく、想像以上に手間と時間がかかるでしょう。しかし「袋詰め」の内職は、続けていると作業が早くなり、1時間に1200円程度稼ぐ人もいます。一般的には時給に換算すると数百円程度が多いようです。

難レベル「アクセサリーや小物づくり」単価100円~数千円

内職は、作業ではなく技術を必要とする「製作」になると単価は上がります。例えば、部品を組み合わせて作るアクセサリー製作や、洋服や小物制作です。最近は、インターネットで受注して製作を請け負う会社が登場し、商品の製作を内職に出す流れも増えています。マニュアル通りに製作するのではなく、受注生産型で製作する場合は単価が数千円から数万円になることもあります。
ただ、アクセサリーや小物づくりの内職には材料と道具、そして作業する光熱費がかかります。他の内職と比べると単価はとても高いですが、経費を考慮して給料を計算しましょう。

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内職と在宅ワークの違い

内職の注意点
「内職」と似ている言葉に「在宅ワーク」という言葉があります。どちらも家で仕事をすることなので、同じ意味だと思われていることが多いのですが、実はこの二つには大きな違いがあります。ここからは、内職と在宅ワークの違いについて説明します。二つの長所と短所を比べ、自分にあった働き方をみつけましょう。

内職は仕事を請け負う人、在宅ワークは個人事業主

内職は、毎月決まった日に内職の材料を受け取り、納期までに仕上げて納品します。つまり、内職として一度採用されれば、定期的に仕事を得ることができるのです。
在宅ワークは、個人事業主やフリーランスともいわれます。内職との大きな違いは「仕事は都度自分で探す」ということでしょう。

内職は製造する人、在宅ワークは主にパソコンで仕事する人

内職と在宅ワークは、仕事内容も違います。内職は、会社から材料を受け取り商品を製造することです。一方の在宅ワークは、スキルや技術を提供し対価を受け取ります。具体的には、パソコンを使って文章を書いたり、ホームページを制作したりする仕事をイメージするとよいでしょう。在宅ワークのほとんどは、インターネットを通じて受注発注が行われるため、パソコンの作業がメインとなります。

内職には「家内労働法」、在宅ワークには「下請法」

内職と在宅ワークでは、守ってくれる法律が違います。内職は、家内労働法という法律によって最低賃金や支払日に規定があり、家内労働法には「製品を受け取ってから1カ月以内に支払わなければならない」と書かれています。
在宅ワークは、家内労働法の対象ではありません。なぜなら家内労働法の対象は「部品や材料を受け取って製造や加工をする人」と決まっているからです。パソコンで仕事をする在宅ワークには「下請法」が適用されます。ただ、在宅ワークが下請法で守ってもらうためには「契約は書面に残す」「相談窓口を調べておく」などの準備が必要です。

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