家事や育児に忙しいママにとって、実家の家族は頼れる存在です。特に産後間もなくは、帰省したり実家の両親に手伝いにきてもらったりする機会も多いですよね。しかし、あまり実家を頼りすぎると「実家依存症」になってしまうかもしれません。実家依存症になると何が起こるのでしょうか?今回は、実家依存症のチェック方法と対策法をご紹介します!
産後のママに多い「実家依存症」とは?
実家依存症とはその名の通り、自分の実家に依存しきっている状態を指します。頻繁に帰省したり、週に何度も自分の親を自宅に招いたりと、実家との濃密な交流が特徴的です。なぜ実家依存症に陥ってしまうのでしょうか?また実家依存症のデメリットとはどのようなものでしょうか?
嫁にいっても娘は娘?実家依存症の原因
女性とその実家の関係は、ひと昔前なら「嫁にいったら他人同然」とさえいわれていました。しかし現代では封建的な考え方が形骸化し、「結婚しても娘は娘」という価値観の人が増えています。
さらに近年では共働きの家庭が増え、ママは家事・育児と仕事の両立に大忙し。そこで、助人として実家の両親に白羽の矢が立ちます。特に出産間もないママの場合、新生児のお世話で実家を頼っているうちに、そのまま依存状態になってしまうこともあります。毎日忙しく過ごすママにとっては、実家の助けを求めるのは、やむを得ないでしょう。
実家依存症の何がいけないの?
自分の親とは結婚後もよい関係を続けていきたいものです。しかし、仲のよさが高じて実家依存症に陥ると、次のような問題につながる恐れがあります。
実家依存症のデメリット
- 夫婦仲が悪くなる
自分の実家にベッタリで夫を後回しにすると、夫婦げんかのきっかけになる恐れが。
また、しゅうとめ・しゅうとが「ないがしろにされた」と感じる危険がある -
自分の親に何かあったら生活が成り立たない
親が病気になるなどのトラブルに見舞われた際、家事・育児が回らなくなるかもしれません。 -
きょうだい間の不和も起こり得る
きょうだいが複数いる場合は、一人だけ実家の援助を受けることで、不公平感につながります。親の介護問題・同居問題なども絡み、大きなもめ事に発展するリスクもあります。「実家を頼ることは親孝行の一つ」とさえいわれることもありますが、あまりに依存度が高いと思わぬトラブルが生じるかもしれません。くれぐれも、軽く考えないようにしましょう。
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実家依存症のチェックポイント三つ
実家依存症がどうかチェックする方法はあるのでしょうか?「自分には当てはまらない」と思った人も、「もしかしたら当てはまるかも?」と思った人も、ぜひ以下のチェック項目を確認してみましょう。当てはまる点があった人は実家依存症・依存症予備軍かもしれません。
実家依存症の三大チェックポイント
- 家事・育児は実家ありき
実家の親の手を借りること自体は決して悪いことではありません。しかし、家事や育児を全面的にお願いする状態が、産後半年を超えても続いている場合は、実家依存かもしれません。 -
何かあったら真っ先に親に相談する
子育ての先輩として教わりたいこともたくさんあるでしょうが、なにかにつけて親に相談している人、あるいは、夫に相談せず自分の親にばかり意見を求めるのは要注意です。 -
実家からの経済支援に頼り切り
実家から贈り物やお小遣いは内容や額によってケース・バイ・ケースですが、実家からの経済支援がなければ家計が赤字になってしまうような場合は、実家依存状態だといえるでしょう。
まだまだある!実家依存症・予備軍
- 夫の両親と差をつけすぎている
帰省の頻度や記念日の祝い方など、両家で格差があると、夫側は不満を持ってしまいますよね。完全に平等とはいかないまでも、行事などではあからさまに差をつけないようにしましょう。 -
帰省の頻度が高い・長居する
子どもが0歳のうちは帰省も頻繁になりますよね。自宅より実家にいる時間の方が長い人は要注意。また、夫が帰宅しても誰もいない状態が常、というケースでは家族のコミュニケーション不全も心配です。 -
子どもが自分や夫より祖父母に懐(なつ)いている
しつけを自分の親に任せていると、子どもが「じいじ・ばあばのいうことでなければ聞かない!」と言い出すかもしれません。しつけなど子育ての重要なパートはパパ・ママが担う必要があります。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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