保育士の転職事情!辞めても求人はあるの?

 保育士の転職
働いているママたちにとって、保育士さんって大切な存在ですよね。しかし、保育士といえば、朝から夜遅くまでの勤務に薄給というイメージがありませんか?現に、お子さんを預けている保育所で先生の退職を経験された方も多いのではないでしょうか。子どもを預けているママたちからすれば、せっかく子どもが懐いた保育士さんに辞めてほしくないですよね。
では保育士が辞めたい!転職したい!と思う理由はなんなのか、保育士ライターの私が感じた 保育士の転職 情報をご紹介いたします。

保育士の転職 事情その1:離職率ってどれくらい?

保育士の転職事情その1離職率ってどれくらい?
実際、保育士の離職率はどのくらいなのでしょうか。保育士の経験年数とともにみてみましょう。

保育士の離職率

厚生労働省によると、保育士の離職率は全体で10・3%、私営に限ると12%に上ります。保育士の経験年数をみてみると、勤務経験7年以下の保育士が全体の約半数を占めています。二年以内で離職する割合は約15%と、慣れるころに離職する方が多くいるようです。しかし、10年以上の経験がある保育士も全体で40パーセントほどいて、辞めずに経験を積んでいるベテラン保育士もたくさんいます。離職率の数字は高いですが保育士自体を辞めるのではなく、他の保育所へ転職する人も多いようですね。

保育士資格を持っているのに復帰しない?

保育士資格を持っているのに、現在保育士として働いていない人のことを「潜在保育士」といいます。厚生労働省によると、この潜在保育士は全国に約76万人いるとされています。体力や年齢の問題もあると思いますが、潜在保育士が職場復帰すれば保育現場の人材不足も少しは解消されそうですね。保育士・保育所支援センターでは、このような潜在保育士の再就職をサポートしています。

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保育士の転職事情その2:保育士の不満がみえてきた

疲保育士の転職事情その2保育士の不満がみえてきた
前述で保育士の離職率が高いと説明しましたが、保育士として働いている人は、どんなことに不満を持っているのか。下図の「保育士における現在の職場の改善希望状況」をみてみると、保育士の職場への不満がみえてきます。それでは一つずつみていきましょう。

【保育士における現在の職場の改善希望状況】
職場の要望

お給料の不満

保育士の給料は、その責任の重さと勤務時間の割には低いと感じている方が多いようです。保育士の平均賃金は30~34歳で月収約20万円、年間賞与等54万円、年収にすると約300万円になります。一般的なOLの30~34歳、正社員の平均賃金は月約25万円となっているので、それと比べると低いのがわかります。しかし現在、このような状況を改善しようと、行政では保育士の給与改善の取り組みを行っています。

職員が足りない

保育士の人数は児童福祉法で定められていますが、最低基準の保育士の数では足らない!という現場の声が多いです。例えば3歳児クラスなら「子どもおおむね20人に対し先生は一人以上」と決められています。もし先生が一人だった場合、一人の子どもがおもらしをして着替えを手伝っているとき、その他の19人には目が行き届きません。こういった事態を避けるためにも、余裕を持った人員配置が必要になります。

雑務が多い

保育士は子どものお世話の他に、事務仕事や雑務もたくさんあります。事務仕事をするからといって子どもは待ってくれません。ではいつ事務仕事をするのかというと、子どもたちの昼寝の時間や、降園のあとになります。子どもたちが昼寝中に連絡帳を書いて、制作の準備をして、個人記録をして、指導計画を作って…あ、こんな時間!子どもたちを起こさなきゃ!と休憩を取る時間もないくらいです。こうして時間に追われている保育士もたくさんいます。

有休が取れない

先に述べたように職員の数が足らないと、有給休暇を取ることも難しくなります。自分が休んだら人数が足りなくなり、他の先生に迷惑をかける…と思ったら、なかなか有給休暇を申請しにくくなりますよね。

シフトの改善をしてほしい

こちらも人手不足により、無理なシフトで働いている方が多いのではないでしょうか。早朝保育から夜間保育、土曜保育まで行っている保育所の保育士さんは大変です。シフトを交代したくてもなかなか代わりがいない状況では、辞めたくなってしまうかもしれません。

人間関係

保育士は女性が多い職業のため、職場が女性のみという保育所もたくさんあります。女性のみの職場というのはギスギスしがちな部分も多いのではないでしょうか。女性はうわさ話が好きだったりして、仲間に入れないと陰口を言われて仕事に支障が出ることも。職場の雰囲気になじめず辞めるのはもったいないですね。

スキルアップできない

保育士がスキルアップを目指すための研修はたくさんあります。無料のものから有料のものまで、研修で新たな資格が取れれば仕事の幅も広がります。しかし日々の仕事に追われていると、スキルアップする時間を取るのが難しくなります。向上心がある保育士は、どんどんスキルアップを目指してほしいところです。

その他にも…

「保育士における職場改善希望状況」の上位に書かれている項目以外にも、保育士を辞めたい理由があります。さらに掘り下げてみてみましょう。

子どもが苦手に?

子どもが好きだから保育士になってはみたけれど、想像以上に子どもの相手やお世話は大変だった…と保育の現場で気が付く方もいるのではないでしょうか。

うるさい保護者対応

最近、世間ではモンスターペアレンツと呼ばれる保護者が増えているようです。例えば保護者からの要望として
「公園で蚊にさされないようにしてほしい」
「風邪気味だから、うちの子は公園に行かせないでほしい」
「昼寝をさせないでほしい」
「あの先生は苦手だから、変えてほしい」
などなど…
できる限り保護者の気持ちに寄り添った保育を目指していますが、全員の要望通りに保育を行うのは難しいです。思ったこと・感じたことを保育士に話してもらうことは大切ですが、行き過ぎた要望が多いと、かんべんしてください…!と思います。

体力が持たない

子どもはノンストップです。いつでも全力な子どもの相手をするには体力が持たなかった!という方も多いのではないでしょうか。そして風邪がはやれば保育士にもうつることが多いです。子どもはどんどん成長してパワフルになっていきますが、保育士は年を重ねていくので、子どもの体力に負けないよう自己管理が大切になってきます。

年度の途中で辞めにくい

保育所、幼稚園などの先生は一年間、責任を持ってクラスを受け持たなければならないため、年度途中での退職が難しいです。そのため産休、育休を取りにくいと感じるかもしれません。もちろん、この時期に退職してはだめ!という法律はないのですが、保護者としても、年度末まで先生の交代は避けてほしいというのが本音ではないでしょうか。

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