日本もそのうち?IT先進国デンマークはオンラインで離婚可能!

IT先進国のデンマーク
ワンクリックで離婚ができたら、あなたはクリックをしますか?多くの人が「すぐにでもしたい!」と思うかもしれません。しかし実際にそんなシステムがデンマークに導入されているのです。デンマークではオンライン離婚が出来たとたん、一気に離婚率が上がったと言われています。ここでは、デンマークの離婚事情や離婚率が高い理由について、ご紹介します。

デンマークの離婚事情について

離婚の話し合い
幸福な国としても、離婚率が高い国としても知られるデンマーク。婚姻届・離婚届だけではなく、住居届、税の申告など、あらゆる手続きが電子化されています。2018年にはオンライン離婚が話題になり、離婚率がグッと上がるひとつの要因ともなりました。「幸福と離婚」。対極と思われる面をもつデンマークの離婚事情を見ていきましょう。

オンラインで離婚が完結してしまう

デンマークでは、日本のマイナンバーのような識別番号が住民一人ひとりにあたえられ、婚姻・離婚、引っ越しや診療の予約までウェブで可能となっています。離婚届は協議離婚の場合、オンライン上の申込書に記入して提出すれば、その1週間後から3週間後には書類が受理されます。日本円で約15,000円と、手続きの料金も安いです。

また以前までは6ヶ月~1年ぐらいの別居期間がないと離婚できませんでしたが、2013年6月1日からは別居期間も「必要なし」となりました。

2013年は離婚率が急増するという結果に

もともとデンマークは、離婚率が高い国です。1989年から毎年、離婚率が40%を超えています。
そして別居期間無しの離婚制度が始まった2013年6月に、初の50%超えとなりました。その後も、2013年には53.14%、2014年には54.39%という結果に。つまり「2組に1組以上が離婚している」という割合です。

さらに2015年、2016年も50%近くの離婚率となっているので、手続きの簡単さ、安さが大きく影響していると考えられます。

デンマークの離婚率

2019年4月に新離婚法が成立した

デンマーク政府は、「子どもへの影響」を心配して、2019年4月に新離婚法を施行しました。それには、子どもの権利を重視し、離婚調停では子どもに担当者がついて子どもの意見を反映しやすくしたり、子どもの住所を複数登録できるようにしたりしたのです。その他にも両親は別居期間を3カ月設けること。その間は、オンライン講座をすべて受講することが義務付けられました。オンライン講座の内容は、離婚手続き中にケンカになったときの解決方法や、子どもの誕生日会の開き方などを学ぶこととなっています。

受講した多くの人は、離婚のショックから早く回復し、社会復帰も元パートナーとのコミュニケーションもうまくいっているという実験結果も出ています。2019年には離婚率が35%まで減少したのはこの新離婚法が影響しているのではないでしょうか。

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なぜデンマークは離婚率が高いの?

険悪な二人
デンマークは、手続きが簡単になる前から離婚率が高いので、制度の影響だけではないことが推測されます。それは、デンマーク人の性格なのか、文化なのか、それとも他の理由があるのでしょうか?

また離婚は本人や子ども、家族にとっても大きな傷をあたえる出来事になることもあります。しかしデンマークの幸福度は、世界1位か2位ですので、不思議な現象でもありますよね。この謎を解く原因について以下にお話しします。

自立した女性が多いことが決め手のひとつ

デンマークは男女ともに平等で、性別によって給与に大きな差が出ることなく、どちらも社会で活躍しています。また平均初婚年齢は男性が35歳、女性は32歳と高め。キャリアを築き、社会生活がある程度落ち着いてきてから、結婚しているという様子がうかがえます。さらに女性は出産後すぐに職場に戻り、働くのが一般的です。

つまり経済的や社会的に夫婦ともに自立しているので、どちらかの経済面に頼ることもなく、結婚生活がうまくいかなかった場合は、スッパリ離婚ができるのでしょう。

離婚しても手厚い社会福祉制度が整っている

デンマークでは、子どもにかかる費用の4分の3を国が補助してくれています。税率は25%ですが、医療費は無料、大学に行くまでの学費も無料となっているのです。

養育費は両親が合意すると、子どもが18歳になるまで支払う義務が発生します。両親の間で合意がなかった、または支払いに滞りがあったときは、行政の公的機関が父親の口座から引き出すといった、強制的な措置もとられるのです。そのため、シングルマザーでも安心して過ごし、働けるようになっています。

偏見のない文化の土台ができている

デンマークでは結婚率も低くなく、再婚同士のカップルが結婚をして、子どもを産むというケースも少なくありません。同性婚も認められていて、同性のカップルもよく見られます。さらに、精子提供もあり、もとからお母さんと子どもだけの家族もいたりなど、とても多様な家族のかたちが存在します。このような文化なので、離婚に対する社会的なプレッシャーも少ないといわれているのでしょう。

また離婚率の高さは、「選択の自由」があることも示しています。デンマーク人は「人は平等で自由だ」という強い意志をもっており、離婚が自分にとって最適な選択だと判断すれば、すぐに行動をするのです。

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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》

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