結婚して子どもが生まれると優先順位が変わり、夫のことをついついないがしろにしてしまいがち。ささいなことが原因で、「夫と話すとつい感情的になってしまう」「夫婦の会話が減って家の中の空気が重い」というような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?今回は、そんな状態を打破し、夫婦関係を修復するための『夫婦カウンセリング』について、ご紹介します。
夫婦カウンセリングってどんなもの?
夫婦間で生じている問題について解決する方法が見つからずに、悩んでいる方の助け舟となる『夫婦カウンセリング』。カウンセリングと聞くと、尻込みしたくなる気持ちなってしまう方もいるかもしれませんね。まずは、夫婦カウンセリングがどのようなものか詳しく見ていきましょう。
夫婦問題の専門カウンセラーに相談できる
夫婦カウンセリングとは、その名の通り夫婦で受けるカウンセリングのことです。夫婦間のさまざまな問題について、夫婦問題を専門とするカウンセラーが相談に乗ってくれます。夫婦問題のスペシャリストが、最善の解決方法に導くためのアドバイスやサポートを行ってくれるため、夫婦だけでは落ち着いて話し合いができない、話し合いが進まないというような場合に利用する方が多いようです。また最近では、夫婦だけではなく、カップルで利用する人も増えており、世間からも注目されてきています。
カウンセリングで解決できること
夫婦と言えども元は他人ですから、日々の小さなすれ違いや考え方の違いはあるでしょう。「夫婦の会話がだんだん減り、話してもけんかばかりするようになった」「子どもの教育方針の違いからパートナーとして見られなくなった」という方もいるかもしれません。夫婦間がこじれてしまい、二人だけで解決することが困難な問題について、幅広く対応してくれる夫婦カウンセリング。夫との関係を1人で悩んでいるのなら、思い切って夫婦カウンセリングを受けてみるのも良いかもしれません。
カウンセリングで得られる効果
夫婦の問題を夫婦カウンセリングによって解決できるのか、不安に感じる方もいるかもしれません。しかし実際、夫婦カウンセリングでは、カウンセラーに話をすることで自分たちのことを冷静に考えることができるようになり、お互いの誤解が解けたというケースも多く見られます。第三者を挟むことで夫婦間の問題に向き合うことができるようになり、その結果、円満な家庭が戻ったというケースも。自分の気持ちを夫に伝えることができるということは、話し合いができない夫婦には大きなメリットになるでしょう。
合わせて読みたい
夫婦カウンセリングはどのようにして受けるの?
外国の映画では夫婦でカウンセリングを受けているシーンが多々あります。日本で夫婦カウンセリングを受けようと思ったとき、どのような流れになるでしょうか。最近はカウンセリングルームも多くなってきましたが、ここでは一般的な夫婦カウンセリングの流れと、その料金相場についてご紹介していきたいと思います。
夫婦二人で受けることが基本
カウンセリングは、夫婦間の考え方に温度差がある場合は個別に受けることもありますが、基本的には夫婦一緒に行います。初回のカウンセリングでは、まず用意されたシートに現在抱えている問題について記入します。シートを元にカウンセラーがさまざまな視点から分析を行い、問題に対してのゴールと目標を決め、アドバイスを受けるという流れです。何か問題が出てくれば電話やメールなどでも対応してくれるカウンセラーも多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。
カウンセリングを受ける回数は?
カウンセリングを一度受けるだけで問題を解決できるということは、あまりあり得ませんので、2回、3回と継続してカウンセリングを受けることが重要になってきます。カウンセリングの間隔を空けすぎると、問題に対しての意識が薄れてしまうこともありますから、できるだけ短いスパンで続けることが理想です。抱えている問題にもよりますが、深刻なものであれば5〜10回ほどのカウンセリングは必要になってくると考えておきましょう。
カウンセリングにかかる料金は?
夫婦カウンセリングの相場は、1回につき5000〜1万5000円です。カウンセリングが延長した場合は、延長料金として30分あたり3000〜5000円程度必要になってくる場合が多いとされています。カウンセリングの時間はカウンセリングルームによって異なりますが、90〜120分というところが多いです。また、予約をキャンセルした場合はキャンセル料金などがかかることもありますので、注意しなければなりません。決して安い費用ではありませんが、夫婦関係を修復するための出費だと考えれば、高くはないのかもしれませんね。
合わせて読みたい
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。