ダブルケアに備えて今できること
子どもの成長を考えながら計画的に物事を進めやすい子育てに比べ、介護は突然やってきます。つまり、親が健在で子育て中の人の場合は誰にでも、親が突然病に倒れてある日突然ダブルケアが始まる可能性があるのです。「その時」になって焦らないために事前にしておけることはないのでしょうか?
親が元気なうちに方針を話し合っておく
現在、親が元気であれば要介護状態になることはなかなか想像できず、また、想像したくもありません。けれど、脳疾患などで急に意思の疎通ができなくなることもあり得ます。そのため、親が元気なうちに介護に関することを話し合う機会をつくり、どのような介護を受けたいのか、費用は年金などを使ってもいいのかなど具体的な話をしておきましょう。
親の住んでいる市町村の相談窓口を調べておく
親と違う市町村に住んでいる場合、介護に関するサービスについては親の住んでいる自治体に相談することになります。親が住んでいる、自治体の介護に関する窓口や市町村独自の取り組みなどを事前に調べておけば、いざという時に焦らずに済みます。また、同時にダブルケアに関する情報や相談できる場所を調べておくのもいいでしょう。
介護生活が始まった後の急な出費に備えておく
介護生活は先を見通すのが困難です。介護に必要な費用は親の年金から賄おうと考えていても、体調の悪化で入院しなければならなくなるなど急な出費が発生する場合もあります。任意で加入している医療保険や親の貯蓄が十分でそこから捻出できる場合はいいですが、不足が予想される場合はあらかじめ出費に備えておく必要があります。
おわりに
大切な親と子を他人に任せるのは…と思う人もいるかもしれませんが、肉体的にも精神的にも一人で抱え込める量には限界があります。ダブルケアはその限界量を軽く超えてしまう恐れがあるので、ダブルケアが必要になった時は介護や子育ての公的サービスを積極的に利用することも大切なことです。あなたが病気になってしまっては大切な子どもに悲しい思いをさせてしまうかもしれません。
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7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
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