健康食品ブームが起こってから久しいですが、体にいいとされる食品で、赤ちゃんに与えてもいいか迷うものがいくつかあります。その中でも、”しょうが”は、女性の冷え性にもよいとされていて、最近ではしょうがを使ったドリンクがダイエットやアンチエイジングにもよいと注目を集めています。そんな、体によいとされる”しょうが”ですが、赤ちゃんへの影響はどうなのでしょうか。栄養面や刺激性でも気になる部分ですね。
赤ちゃんにはどんな食材がいいの?
離乳食を作るとき、一番心配なのがやはり食材ですよね。食べさせて大丈夫な食材なのか食べさせてはいけない食材なのか、腸のバランスがまだしっかりとできていない乳幼児に与えるとアレルギーが心配される食材もあります。
赤ちゃんの成長に合わせた食材選び
赤ちゃんは、まだ抵抗力が弱く、腸内で細菌が増殖しやすく、食材によっては便秘やまひを引き起こす場合もあるようです。例えば、はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」がそのひとつで、1歳を過ぎるまでは控えた方がよいでしょう。また、カレーや香辛料など刺激の強いもの、お刺し身や生卵など生もの、コーヒーや紅茶、炭酸飲料なども乳幼児には与えない方がよい食材です。
赤ちゃんの成長に合わせた調理法
お魚や鶏肉は、すりつぶすなど調理法を工夫すればよいタンパク源となります。ゴマも、そのままでは誤飲の恐れがあるので、すりつぶして他のものと混ぜると赤ちゃんでも消化吸収がしやすくなります。牛乳はそのままではなくて、温めて料理に使うとよいでしょう。食べやすいようにとろみをつけるときは、片栗粉や寒天を使うといいですよ。
「どうかな?」と不安なときはやめておく
味付けが濃かったり、添加物が多く含まれたりするものも、赤ちゃんに与えるときは要注意です。少量だけ食べさせてみて、様子を見たり、味が濃いときはお湯をかけたりおだしを足したりして薄める方法もあります。刺激の強いもの、香りが強いもの、生ものや塩分の濃いものなど「どうかな?」と不安に思ったときは、与えるのをやめておいてもかまいません。
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しょうがは、いつごろから大丈夫なの?
大人がよく口にする食材の中に”しょうが”があります。うどんやそばの薬味にも使われていて、1年を通して食卓に上る回数も多いのではないでしょうか。体を温める作用があり、冷え性によいとされる”しょうが”ですが、赤ちゃんに与えたときの影響はどうなのでしょうか。また、いつごろからなら食べても大丈夫なのでしょうか。
赤ちゃんにしょうがを与えるタイミング
結論から言うと、しょうがは離乳食のときに無理して与える必要のない食材です。肉料理や魚料理の匂いや臭みを消すために使われていますが、料理の風味として入っているのには問題はありません。ただ、あまり多くを無理して与える必要はありません。1~2歳ころになって、料理と一緒に少量ずつ慣らしていくこともできるので、慌てなくても大丈夫です。
しょうがはアレルギーがあるの?
卵や小麦などはアレルギーを起こしやすい食品の代表ですが、「口腔(こうくう)アレルギー症候群」と言って、未調理の果物・野菜・スパイスによって、口の周りや口の中が赤く腫れてしまう症状もあります。消費者庁の発表する「アレルギー表示に関する情報」で、アレルギーを引き起こしやすい原材料に、しょうがは含まれていませんが、刺激の強い食材なので必ずしもアレルギーが起こらないとは言い切れません。
しょうがは離乳食に向いているのか
しょうがは食物繊維も豊富で、乾燥させたものは体を温める作用もあります。便秘予防にもなるので、便の硬い赤ちゃんには上手に離乳食に取り入れたくなると思います。ただ、しょうがの独特の香りや風味は「苦味」にも通じるので、赤ちゃんの味覚には合いません。少量ずつ試してみるのもひとつの方法ですが、便が固いときは水分を多めに与えたり、野菜をすりつぶしたりするなど他の方法もありますので、無理に食べさせる必要はないと思われます。
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高校生男子と中学生女子の母。思春期真っ只中の2人の子育て、まだまだ奮闘中です。
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