赤ちゃんポストという言葉を聞いたことがありますか?赤ちゃんを授かり、産んだけれどもさまざまな事情で育てられない場合にのみ匿名で病院に赤ちゃんを保護してもらえるシステムのことをいいます。では実際この赤ちゃんポストはどれくらい利用されているのでしょうか。昨年はこの赤ちゃんポストを開設後初めて海外からの赤ちゃんも受け入れることになりました。
赤ちゃんポストについて詳しく知ろう!
「赤ちゃんポスト」という言葉を聞いたことはあるけれど詳しくは知らないという方も多いでしょう。ここでは赤ちゃんポストができた経緯や場所、システムについてお話します。経緯などを知れば赤ちゃんポストへのイメージが変わるかもしれませんね。
赤ちゃんポストはどうしてできたのか?
赤ちゃんは望まれて産まれてくるのが一番幸せなことですが、中には望まない妊娠から産まれてくる命もあります。赤ちゃんポストができる前は、さまざまな理由から育てられなくなった親が赤ちゃんの命を奪ってしまったり、屋外に置き去りにしてしまったりして赤ちゃんが命を落としてしまうということがありました。やむを得ない事情なら赤ちゃんの命だけは救おうという理由から赤ちゃんポストはできました。
赤ちゃんポストはどこにあるの?
では赤ちゃんポストはどこにあるのでしょうか。ニュースなどで耳にすることも多かったので日本各地に赤ちゃんポストがあると思いがちですが、実は熊本県にある慈恵病院の「こうのとりゆりかご」一つだけなんです。「こうのとりゆりかご」は赤ちゃんポストの先進国ともいえるドイツのBaby Klappeを模範として2007年に開設されました。
赤ちゃんポストのシステムとは?
赤ちゃんポストは匿名で預けることができ、設置されている監視カメラにも親の顔は映りません。扉を開けると保育器がありそこに赤ちゃんを置きます。赤ちゃんが保育器に置かれるとアラームが鳴る仕組みになっていて看護師などがすぐに赤ちゃんを保護してくれます。一度扉を閉めると外からは開けられないようになっているので連れ去られる心配もありません。
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赤ちゃんポストに預けるとどうなるの?
最も気になるのは預けられた赤ちゃんがどうなるのかということではないでしょうか。ここでは預けられた赤ちゃんがどうなるのかということ、預けたことを後悔しないために慈恵病院が行っていることなどについてお話します。
後悔しないために病院が行っていることとは
慈恵病院では望まない妊娠をし、苦しんでいる女性を電話やメールで相談にのるサービスを行っています。相談をした上でやむを得ない場合は赤ちゃんポストに預けるといったケースが多いようです。また赤ちゃんポストへ預ける時には保育器に親宛ての手紙が置かれていて、この手紙には施設などの連絡先が書いてあるので、預けたことを後悔した場合に引き取る際の手掛かりとなります。
預けられた赤ちゃんはどうなる?
保育器に置かれた赤ちゃんはすぐに健康チェックが行われます。事前に相談がなく預けられた赤ちゃんだった場合は児童相談所と警察に連絡します。警察で事件性がないと判断された場合は児童相談所より乳児院へと移るようです。2歳になっても親の引き取りもなく、里親も見つからない場合は児童養護施設に引き取られることになります。
赤ちゃんの戸籍はどうなるの?
では赤ちゃんの戸籍はどうなるのでしょうか?事前相談があった場合などで身元が分かっている場合にはそのままの戸籍を使うことになりますので赤ちゃんが児童養護施設に入った場合でも住所が変わるだけで戸籍は親の戸籍にそのまま残ってしまいます。身元の分からない赤ちゃんについては市長が名付け親となり新しい戸籍が作られるというわけです。
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元気すぎる男児2人の母ちゃんです。毎日バタバタ走りまわっています。
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