出産を終えて退院時に「へその緒」を渡されます。なぜ、「へその緒」?と思われるママさんも多いかもしれません。「へその緒」は、ママと赤ちゃんを10カ月あまりつないでいた大切な思い出として渡されるのです。最近では、かわいい保管ケースも販売されています。今回は「へその緒」の保管方法やお手入れ、子どもに渡すものなのかといったことをご説明します。
「へその緒」を保管する意味について
「へその緒」を保管するという習慣は日本に古くからある習慣です。10カ月あまりママから赤ちゃんへ栄養を送り続けていた、大切な親子の絆です。保管しなければならない意味は特にないようですが、親子の絆を忘れないようにと言うことではないでしょうか。
「へその緒」を大切にする由来とは?
その昔、子どもが大きな病気をしたら「へその緒」を煎じて飲ませるということで命を取りとめたなどという考えがあったそうです。現在では、「へその緒」や胎盤に含まれている「臍帯血(さいたいけつ)」が白血病などの血液の病気に役立たれているのは有名な話です。「臍帯血」はさまざまな細胞へ分化できる細胞として、注目されています。そう考えると昔言い伝えられていた大病をしたら「へその緒」を煎じて飲ますという言われも否定できませんね。
「へその緒」の保管方法について
「へその緒」の保管方法に困っているママさんも多いようです。洗って保管するの?そのまま保管するの?「へその緒」は乾燥させて保管するのが正しい保管方法です。湿気(しけ)た状態だとカビや虫の原因になりかねません。必ずカラカラに乾いた状態で保管しましょう。しまう箱はきりの箱を使用します。きりの箱は、防湿、防カビ効果に優れており、また大切なものはきりの箱にしまうという昔ながらの考えでもあります。
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「へその緒」は本当に大事にされているのか
実際に「へその緒」は大事に取ってあるのか、少し疑問ですよね。あなたは持っていますか?実は、持っていないという方が多くいることに驚かされました。その理由として、親から受け取っていない、気持ち悪くて捨てたなどの意見があります。やはり、昔と現代では習慣や風習といったものは変わってしまったと言えるでしょう。
「へその緒」は子どもに渡すもの?
「へその緒」は、子どもが大きくなったら渡すものなのか気になるところですよね。女の子の場合、お嫁に行くときに持たせるのが通例となっています。古くは、戦争へ向かう際の男の子にも持たせていたとか。現在では子どもに渡さず、親が持っている場合が多いということですね。
「へその緒」を保管する風習は日本だけなの?
先述した通り、日本の風習として根強く残っているのは事実です。では、海外ではどうなっているのでしょうか?海外では、「へその緒」を残す習慣はないのです。東南アジアの一部では日本と同じく、残しておく地域があります。それ以外の海外で出産する場合「へその緒」をもらうことができません。海外での出産で、どうしても「へその緒」が欲しい場合は、事前に医師に相談しておくことをおすすめします。
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