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立ち会い出産のデメリット
先に述べたように、立ち会い出産をすることで夫婦間にかけがえのない絆ができることはもちろんあるでしょう。しかし、実際の出産シーンとは決して美しさだけをたたえているわけではありません。命が生まれる瞬間というのは、母親はもちろん壮絶な体験をするものです。ここでは、分娩(ぶんべん)室での夫の対応で気をつけたいポイントを挙げてみました。ぜひ参考にしてみてださい。
血が苦手な男性はトラウマ(心的外傷)になってしまうことも
男性は女性に比べて血が苦手な人が多いです。分娩(ぶんべん)室に立ちこめる血の匂いと羊水の生臭さで気分が悪くなってしまう人もいます。中には倒れてしまったり、出産を見てPTSDになってしまったりする人もいます。出産は神秘的なイメージがありますが、1人の人間を誕生させるわけですから、実際は壮絶に感じるシーンもあるかもしれません。理論的には大丈夫だと思っていても、いざ立ち会ってショックを受ける人もいるのです。
セックスレスになる可能性がある
出産中の妻は普段は見たことがない形相で苦しんだり、便や尿が出てしまったりすることもあります。そんな命がけで出産している妻とは裏腹に、必死な姿にショックを受けて出産以降は妻を女性と見ることができなくなってしまったというケースもあります。立ち会い出産を境にセックスレスになってしまい、それが原因で離婚にまで至る夫婦がいることも事実です。夫婦間の信頼関係の問題ではなく、夫が生理的に受け入れられるかどうかの問題であることを意識することが大切です。
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立ち会い出産をする前に
立ち会い出産を考えるなら、事前の準備が必要です。夫婦はどんな心構えでいたらよいのか考えてみました。
事前に出産シーンを想定した話し合いをしよう
自分は立ち会うだけだからと、何の準備もしないまま立ち会い出産に臨んで失敗してしまう夫も少なくありません。出産シーンをビデオ撮影するだけで妻に気遣いができない夫に対して、妻はイライラして出産に集中できないと感じるケースもあります。こうなってしまっては、夫婦の絆を深めるという立ち会い出産のメリットはいかされず、その後の夫婦生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。夫だけが悪いわけではなく、出産時に何をしてほしいかを事前に話し合っていなかったために起こるトラブルです。妻はこれくらい分かって当たり前と思わず事前に話し合い、夫は頑張る妻のサポートができるように勉強しておくといいでしょう。
立ち会い出産を決めたら病院の下調べをしよう
立ち会出産を行うと決めた場合、もちろん医師や助産師さんの邪魔にならない位置にいることが大切です。また、病院によっては父親学級なるものに参加したかどうかが条件になるところもあります。写真や動画撮影を禁止にしている病院も数多くあります。そして、いまだ病院自体が立ち会い出産を行っていないところもあるので、やると決めたからには夫婦にとって望ましいスタイルで出産に挑めるか、病院を事前に下調べすることが重要です。
おわりに
出産は感動的で家族の絆を深めるというイメージが強く、夫は立ち会って当たり前という風潮があります。確かに妻は夫と共に出産を迎えることで安心感が増し、夫は子どもに対する責任感が増すというメリットがあります。逆にどちらかの希望で無理に立ち会っても、結果として家族の不仲を招いてしまうというデメリットもあります。特に男性は血が苦手などの理由から生理的に受け入れられない場合もあるため、事前に夫婦で話し合って立ち会うかどうかを決めましょう。
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