ケーゲル体操で安産と産後ダイエット!一体どんな体操?

ケーゲル体操
ケーゲル体操は、子宮などの内臓を支える働きのある骨盤底筋を引き締めるための体操です。出産前から行うことで安産になりやすく、産後では母体の回復や健康維持、アンチエイジングなどに役立ちます。
出産したばかりのママたちにぜひチャレンジしてほしいケーゲル体操について、その基本的な知識とやり方についてご紹介していきましょう。

ケーゲル体操とは

骨盤のゆがみ
ケーゲル体操は、骨盤底筋を強化するための体操で、1940年にアメリカの医師ケーゲルによって発明されました。出産のときには、赤ちゃんが産道を通ることで骨盤が大きく開き、骨盤底筋が引き伸ばされて負担がかかることで、さまざまなトラブルを引き起こすもととなります。尿もれや骨盤臓器脱など、産後にありがちな深刻なトラブルを防ぐためには、産前や産後にケーゲル体操を行うことが効果的。ケーゲル体操の必要性や得られる効果などについてみていきましょう。

ケーゲル体操の必要性

人間は直立二足歩行のため、内臓が重力で下に下がってきてしまいますが、それらを支えているのが骨盤です。骨盤の中には、子宮や卵巣をはじめ、膀胱や腸などが包まれるように収まっており、骨盤底筋は、ハンモックのようにしてそれらが下がりすぎないように位置をキープする役割を担います。

骨盤底筋は、出産によって引き伸ばされると筋力が弱まり、骨盤内に収まっているはずの子宮や膀胱、直腸が膣を通って体外に出てくる「骨盤臓器脱」を引き起こす原因となります。
また、骨盤底筋は、収縮することで排便や排尿をコントロールする大切な存在。出産後の女性に多いトラブルに尿もれがありますが、尿意を我慢しようと思っても、骨盤底筋の筋力の低下で体がいうことを聞かず、何度も下着を汚してしまうことから大きな悩みとなりがちです。ケーゲル体操で骨盤底筋を鍛えることは、私たちが心身ともに健康的で快適な生活を送るために必要なことなのです。

ケーゲル体操の効果

妊娠中からケーゲル体操によって骨盤底筋を鍛えておくことは会陰を柔軟にする効果があり、会陰切開や裂傷も防いでスムーズなお産を期待することができます。また、筋肉の引き締めによって便意や尿意があっても我慢することができるので、産後の尿もれを防ぐために役立ちます。その他、産後の悪露の排出を促し、会陰の傷の回復を早める効果も。

ケーゲル体操は、ダイエットにも効果的です。筋力をつけることによって代謝がアップして体温が上昇するため、女性ホルモンの働きや自律神経が整いやすくなり、冷え性の改善やアンチエイジング効果も期待できます。

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