会社では上司にセクハラをされ、取引先にはパワハラを受け、妊娠したらマタハラの被害に・・・と、とかく女性はハラスメント(嫌がらせ)を受けがちな世の中です。しかし最近では共働き家庭の夫が妻から受ける「家事ハラスメント」が話題になっています。主に夫が受ける家事ハラスメントの実態とは?あなたのご家庭ではどうですか?
共働き家庭で起こる家事ハラスメントとは
家事にまつわる嫌がらせ、家事ハラスメントには、ふたつの種類があります。ひとつは、家事労働に対する社会的評価の低さがもたらすハラスメント。専業主婦より兼業主婦が偉い、というような価値観や、男性の家事参加をバカにする風潮がこれにあたります。もうひとつは、妻が夫の家事労働の結果に対して文句をつけるハラスメント。このタイプのハラスメントが、夫のやる気をそいでしまう原因となっているというのです。
夫の約7割が家事ハラスメント被害者?!
旭化成ホームズが行った家事ハラスメントに関する調査では、共働き家庭の夫のうち、約7割が「妻から家事ハラスメントを受けたことがある」と回答しています。もちろん、「たまにある」「一度くらいはある」とした家庭も含まれている数字ですが、結構な高確率だと思いませんか?共働き家庭の約9割の男性が家事・育児に参画していることを考えると、かなり多くの男性が家事ハラを受けた経験があるということになります。これはちょっと見過ごせない数字ですね。
それでも仲がいい夫婦が8割
ただ、救われるのは、家事ハラを受けたことがある男性のうち、8割が「夫婦仲はよい」と答えている点です。妻側のアンケートでも、同じく8割が同じように回答しており、この点に関して夫婦間の食い違いはない様子。夫は多少へこみつつ、妻はイラっとした気持ちを抱えながらも、お互い助け合って生活していることがわかります。「まったく仲良くない」と回答した方がいるのが心配ですが、たまたま虫の居所が悪かっただけだと信じたいですね。
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家事ハラスメントあるあるベスト3
実際に、夫が受ける家事ハラスメントの多くは、「やり方が違う」「きちんとできていない、雑」「不経済!」といったものです。妻からしてみれば、ハラスメントというより事実を指摘したにすぎないわけですが、夫としてはがんばったつもりがけなされて、モチベーションが低下するようです。確かに、逆に妻がこのようにいわれたら、家事をやる気にはなりませんよね。では、具体的にはどのような家事でハラスメントが多いのでしょうか。
第1位 食器洗い
最も多いのは、食器洗いです。これは、手伝う男性が最も多いことの裏返しだともいえます。「洗った食器の重ね方が違う」「洗い残しがある」「洗剤を使いすぎ」「漆器は食洗器に入れないで!」など、さまざまな指摘があるようです。中には目の前で洗い直しをされ、心が折れてしまったという人も・・・。海外の家庭では、食事の後に家族で皿洗いをする光景を目にすることも多いです。妻が洗って夫が拭き、子どもたちが片付けるといった分業制だと早いですし、何より一人で家事をしているといった孤独感や被害者意識が生まれません。
第2位 洗濯物を干す
2番目は、洗濯物干しです。洗濯コースは基本、機械任せですから、最も重要なのは、最初の仕分けと干し方、たたみ方、しまい方です。このうち洗濯物の干し方は意外と難しく、それぞれのやり方が存在します。個人的にイラっとしたのは、靴下を片方ずつバラバラに干されたときです。たたむときに楽なので、同じ靴下はペアにして干したかったのですが、指摘すると「ルールが細かすぎない?」と逆に嫌がられてしまいました。パンパンしないでしわしわ、というのも腹が立ちますね。「パンパンって何?」と思った男性は、すぐに奥さまに聞いてみてください。わからなかった奥さまは、お母さんに聞いてみてくださいね。(衣類は手のひらで挟んでたたいてから干すとしわが伸びるのです)
第3位 風呂やトイレ掃除
お風呂の掃除をしてくれる夫は多い印象があります。逆にトイレ掃除はあまり聞きませんが、毎日使う場所ですし、男性の方が汚しがちですのでお掃除を率先しておこなってくれるのはありがたいですね。それでも家事ハラを受けてしまうのは、こだわる場所が違うからかもしれません。きれいにしようと思って洗剤を使いすぎたり、使うブラシを間違ったりしていませんか?やってもらった後、妻が「私がやった方が早いわ」「もう二度と頼まないからね」などと、嫌みをいうのは最悪の家事ハラです。なぜなら、相手にはどこをどう直せばよかったのかがまったく伝わらないまま、行為が否定されているだけだからです。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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