産後にしたいことといえば・・・『ダイエット』を思い浮かべるママも多いのではないでしょうか?多くのママを悩ませる産後の体形管理ですが、忙しい育児とダイエットを両立するのは大変ですよね。そこで、赤ちゃんに母乳をあげながらスリムになる“母乳ダイエット”に注目してみましょう。今回は、母乳とダイエットの関係性や母乳ダイエット実践のポイントをご紹介します!
母乳でスリムに?母乳をあげると痩せる理由
赤ちゃんが誕生して間もなくスタートする授乳生活。特に母乳育児は気力・体力を使うため、苦労も多いものですが、実はママにとってうれしい面もあります。赤ちゃんに母乳をあげることによって“ダイエット”につながる可能性があるのです。なぜ母乳育児がダイエットになるのでしょうか?その理由をご説明します!
そもそも母乳とは?母乳の成分
ママが出産を終えてから、産後3日ほどの間に母乳の生産がスタートします。この時期出てくる母乳は“初乳”と呼ばれ、黄色っぽい色で、免疫物質やミネラルを豊富に含んでいます。その後、母乳の成分は時期とともに変化していきます。産後2週間ごろになると母乳は白っぽくなり、脂肪や糖分を多く含んだものへと変わっていくのです。
生後間もない赤ちゃんは授乳が唯一の栄養補給です。母乳には赤ちゃんの成長に必要なカロリーが含まれており、ママは1回の授乳で数百キロカロリーを消費するといわれています。
母乳育児で痩せる理由とは?
授乳1回で数百キロカロリーを消費できるとは、ダイエットにかなり期待が持てそうです。日本小児科学会雑誌に寄せられた研究報告によると「母乳栄養は母親にとってはエネルギー消費がなされ,理論的には妊娠中の脂肪蓄積を解消する方向に作用する」と記されています。
しかし、喜ぶのはまだ早いですよ。母乳のダイエット効果は摂取エネルギーや運動量などにも左右される、とのことです。つまり、母乳育児はダイエットに役立つ効果が期待できるものの、絶対に効果があるとまでは、いえないようです。
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母乳のダイエット効果には個人差アリ!
母乳をあげて痩せる、“母乳ダイエット“そう聞いてもピンと来ない人も多いですよね。母乳のダイエット効果には個人差があり、痩せる人いれば、そうでない人もいるようです。それぞれのケースについてご説明します。
母乳育児で痩せるケースとは!?
筆者は“母乳痩せ”経験者で、授乳中は周囲から「痩せた?」「やつれた?」といわれることが多々ありました。授乳が頻回で、おっぱいトラブルも多く、貧血ぎみでヘトヘト。そんなとき複数の助産師さんにいわれたのが、「そういう体質」という言葉です。身もふたもない話ですが実際のところ、母乳ダイエットの効果は“体質”の影響を大きく受けるようです。母乳の量や出方にも個人差があるため、仕方がないのかもしれません。
ただし母乳量を維持していくためには、一定頻度で授乳を継続することが重要です。“母乳痩せ”ママの共通点として授乳間隔を開けすぎない、という点があるといわれています。なお、完全母乳の方が母乳量を高い状態で保(たも)てるとされていますが、混合栄養でも母乳痩せはあります。完母かどうかよりも、おっぱいのあげ方やママ自身の生活習慣に注目しましょう。
中には授乳中に太ってしまう人も!
母乳をあげても「痩せなかった!」というママも少なくありません。日本製紙クレシアが産後ママを対象として行った調査では、身体のお悩みで「下腹部のたるみ」と回答したママが全体の60・9%。さらに、「体重が戻らない」との回答が41・7%結果です。実に多くのママが、産後のダイエットに苦戦していることが分かります。「体重が減る」としたママは10・1%。つまり、母乳痩せは少数派なのです。
母乳育児をしているのに痩せなかった、あるいは「太ってしまった」という体験談もあります。母乳をあげていると、通常よりおなかが減ってしまいついつい食べ過ぎてしまうのが、悩みの種です。さらに、授乳中は睡眠不足で体が疲れやすく、運動などを取り入れ難いため、中には体重が増加してしまう人もいます。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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