子どもを犯罪から守るための防犯対策を伝授!

子供を犯罪から守るための防犯対策を伝授!

子どもが1人で出歩くようになる小学校ぐらいになると、心配になるのが子どもへの犯罪です。昨今、子どもへの犯罪は増えつつあり、ニュースでも悲惨な事件を目の当たりにしていると思います。今回はそういった犯罪を未然に防ぐためにも、日頃から行える防犯対策をご紹介いたします。

子どもの防犯被害統計

罪種別子供の被害件数の推移

警察庁の罪種別子ども(13未満の者)の被害件数の推移によると、平成24年度では殺人67件、強盗11件、女性暴行76件、暴行843件、傷害492件、強制わいせつ1054件、公然わいせつ138件、逮捕・監禁7件、略取・誘拐95件、わいせつ目的略取・誘拐29件というデータが出ているそうです。特に女性暴行や強制わいせつは、平成22年から増加傾向にあるという誠に憂うべき状況になっています。

シチュエーション別 子どもの防犯対策

姉妹

警察庁の場所別被害の発生状況によると、特に犯罪被害に遭う場所として駐車(輪)場が多くあげられ、ついで道路上、住宅、学校、公園、駅・鉄道施設などの順に多いとされています。

道路

道路での犯罪被害は、車の連れ込みや恐喝、暴行や傷害などの犯罪が多いです。そのため、治安の悪い場所へは1人で行かないようにすること、そして、車に連れ込まれるのを防ぐために道路上に駐車している車に近寄らないようにさせましょう。特にノロノロと後ろをつけてくる車には注意を払うようにさせます。

1日の中では、夕方の登下校の時間に連れ去られる確率が高いため、できる限り集団登下校をさせるようにしましょう。いくら自宅が近いからと言っても安心はできません。

公園

普段、子どもが行く公園の環境を知っておくことも必要です。清掃がされていない公園や、公園内の建物に落書きがあるなど、清掃環境が劣悪な公園や、見通しの悪い位置にある公園、ほかに遊んでいる子どもがいない公園などは避けるようにしましょう。

また、1人では遊びに行かせず、友達と遊ぶか大人がついていくようにしましょう。防犯カメラが設置されている公園などを選ぶことで安心もできます。公園の中のトイレは見えにくい場所に設置していることが多く、危険がいっぱいです。極力、公園内のトイレは利用しないようにするか、利用する場合は1人では行かないように言い聞かせることが必要です。

そして、遅い時間まで遊ばせないよう、「○○時までには帰ってね」と言った約束事を作るようにしましょう。

マンション・エレベーター

エレベーターでは日頃から、知らない人と2人きりで乗らないよう習慣づけさせてください。途中で乗ってきた場合や、2人以上で乗っていて途中で降りた場合には、すぐに降りるようにさせましょう。そして、エレベーターに乗った場合は常に操作ボタン付近にいるようにさせ、いつでも非常ベルなどが押せるようにします。

また、マンションのドアを開ける前には、誰かが付いてきていないかを確認してから鍵を開けさせます。そして、たとえ家族がいない場合でも、「ただいま」と言いながら入るようにさせましょう。心配な場合は、防犯カメラの設置なども検討すると良いです。

一軒家

一軒家でも、気をつけなければいけない事例が山ほどあります。例えば、自転車置き場などで自転車を置こうとしたすきを狙われたり、家の扉の鍵を開けて入ったことを家族がいないと見なされて、開けた瞬間家の中に押し入られたり、宅配便や集金を装い、扉を開けさせ押し入られるなど、子どものすきを狙った犯行が多いです。

また、夏場は窓を開けっ放しで寝ていて、知らない内に侵入されていたなど、一軒家だからできてしまう犯罪があります。そのため、子どもが1人で家にいるときは誰かが来てもドアを開けないこと、ドアチェーンを必ずすること、カメラつきインターホンで誰が来たかを確認することを徹底させましょう。合鍵などは郵便受けなど外に置かず、持たせておくようにさせてください。

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守らせるべき子どもとの約束事項

三つ葉のクローバー

  • 1人で遊ばない
  • いざというときは大声を出す
  • 外が暗くなるまで遊ばない
  • 知らない人についていかない
  • 繁華街などに子どもだけで行かない

子どもが被害に遭う状況とは、1人になるときです。ですので、極力1人で行動させないように日頃から子どもに言い聞かせるようにしましょう。習い事をさせている場合は帰るときに必ず連絡させ、迎えに行けるようであれば行ってあげましょう。

また、約束事を伝える際に、なぜそうしなければいけないかを明確に伝える必要があります。知らない人についていってはいけない理由、外が暗くなるまで遊んではいけない理由、繁華街などに子どもだけで行ってはいけない理由など、何に気をつけなければいけないかということを子どもにちゃんと理解させておかなければ、実際に自分の身の危険に気づけず最悪な事態を招きかねませんので、必ず子どもが理解できるように説明しましょう。

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