子どもの個性を考えた子育てを!
兄弟の関係や性別以上に大切なのが、子どもたち一人ひとりの個性です。兄弟といってもそれぞれ違う人間なので、性格がみんな違います。また勉強方法も違ってくるはずです。親は子どもとしっかりコミュニケーションをとって、子どもが必要としていることが何なのかを見極めていきたいものです。
コツコツタイプと気分屋タイプだったら?
第一子はコツコツ真面目な子というイメージがあります。しかしもちろん、コツコツできない気分屋タイプの子もいるでしょう。その場合は、たくさんの問題集を買い与えるのではなく、子どもが楽しめそうな問題集を選んで一緒に取り組むなどの工夫をしてあげましょう。その楽しそうな様子を見た第二子は「勉強って楽しそう」と興味を持ってくれるかもしれません。
また第一子が黙々と勉強するタイプの子であれば、がんばっている姿勢を思いきり褒めてあげます。そうすると、下の子は「自分もがんばりたい」と思ってくれるかもしれません。第一子の性格に合わせた勉強スタイルを見つけることは、第二子以降の教育にも繋がります。
志望校は偏差値ではなく、相性で決める
中学や高校受験の志望校選びでは、どうしても偏差値が気になると思います。ぜひ、その学校の校風や進学先にも注目してみましょう。兄弟で同じ学校へ進学しても、どちらかの子がその学校に合わない場合もあります。兄弟間の成績差を考えつつも、子どもたちの性格や将来の夢に合わせた学校選びをしましょう。
大学附属学校の内部進学や推薦入試などもありますので、多少の偏差値の差であれば大学進学時には気にならなくなります。それよりも子どもたちが楽しく通えることや、将来の夢へ近づくことが出来る学校を選んであげることが大切です。
おわりに
兄弟での成績差があると、優越感や劣等感を持つ原因にもなりますので、なるべく同じくらいでいて欲しいと思うのは親心です。しかし差を無くすことばかり考えていると、子どもの個性を消してしまう原因ともなります。よほどことがない限りは、ものすごく差がつくことはないと思いますので、子どもたち一人ひとりの個性に合った学校へ進学できるように導いていけると良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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