子どもが不登校になったときの対処法は?
最後は、子どもが不登校で辛い状態を脱するための具体的な対処法をお伝えします。たとえすぐに効果が出なかったとしても、いろいろと行動することで気も紛れますし、子どもに何かしらの変化が起こるかもしれません。
カウンセラーに子どもの悩みを聞いてもらう
子どもの心の中は、非常に複雑です。母親がすべてを受け止めて、対応しようとしてもなかなかうまくいかないこともあるでしょう。そこで、専門のカウンセラーに子どもの悩みを聞いてもらうのがおすすめです。話を聞くプロですから、子どもにとってよい影響がある可能性が高いです。もちろん、子どもだけではなく、お母さんの悩みを相談してみるのもよいかもしれません。
定時制の学校やフリースクールなどを利用する
通っていた学校への復帰が難しそうな場合は、定時制の学校やフリースクールを利用するという方法もあります。こうした場所では同じような境遇の子どもが多いので打ち解けやすいですし、何より社会との関わりを持てるというメリットがあります。また、勉強は続けさせたいという場合は家庭教師を利用するのもよいでしょう。一対一なので、子どもも無理なく勉強ができます。
子どもの得意なことを伸ばしてみる
学校に行けなくても、子どもの人生を充実させるために、得意なことや好きなことをする機会を与えるのもおすすめです。例えば、絵を描くのが好きな子には本格的な道具を与えたり、絵画教室に通わせたりするとよいでしょう。また、数学が得意という子には少し難しめのドリルを買ってあげたりすると、前向きになれるかもしれません。得意なことに熱中するのは楽しいですから、学校に行かなくても毎日を楽しく過ごしてくれるようになるはずです。
おわりに
不登校は子どもにとって辛い問題ですが、母親もまた心配になります。気持ちを分かってくれる人が周りにいませんし、何より子どもの将来が心配になります。そんなときには、ネット上で同じ立場の母親を見つけたり、定時制の学校やフリースクールに通わせたりするなど、何かしらの行動をしてみましょう。きっとお母さんにも子どもにもよい影響があるはずです。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。