子どもを産みたい…そうは思っていても「いつ産もうか?」「本当に育てられるのか?」と悩んでしまう女性が多いようです。妊娠・出産に向けて一歩踏み出せないなら、「家族留学」という方法もありますよ。家族留学は小さな子どもと触れ合える体験型プログラムとして注目されています。実際に育児を体験することで育児の大変さだけでなく、良い面も見えてくるかもしれません。今回は、家族留学の概要や利用者の声などをご解説します!
妊娠・出産に踏み出せない女性たち
将来的には子どもが欲しい。漠然とこう思っているのに、なかなか実行に踏み出せないという声があります。筆者は2児の母ですが、結婚した当初から「子どもはいつ?」と聞かれることがしばしば。「いつか」と苦笑いしつつ、内心は焦りを感じていました。聞く方は世間話のつもりでも、自分のこととなると一筋縄ではいかない問題です。
いつ産もうか?それともこのまま夫婦2人の方がいいのか?…今、そんな悩みを抱える女性が多いようです。まずは女性たちの育児不安について見ていきましょう。
子どもは欲しいけど…育児への不安
妊娠・出産に意欲的な女性は、果たしてどれくらいいるのでしょうか?外資系医療器メーカー、Cook Japan株式会社が発表した調査によると、将来子どもを希望している女性の割合は63・0%だったそうです。ちなみにフランスでは80・0%、アメリカは79・5%、スウェーデンは73・5%。つまり、諸外国に比べて日本人女性の出産意欲は低いという結果でした(調査は子どものいない18~39歳の女性を対象に実施)。
また、もう一つ注目されるポイントがあります。子どもを欲しいと思わない理由について、諸外国では「現状のライフスタイルに満足しているから」が最多でした。一方、日本人女性は「子育てをする自信がないから」が51・4%で最多をマークしています。つまり子どものいない人生が理想…というよりは、子育てが不安で妊娠・出産に踏み出せない人が多いようです。
「仕事との両立」「育て方」子育てへの不安続々
筆者も子どものいない夫婦に聞いてみたところ…「子育てはとにかく大変そう」「(仕事、自分のことなど)他のことが何もできなくなりそう」といった回答をもらいました。あながち否定できないコメントですね。国の調査でもこんな報告があります。子どものいない夫婦(男女)に対して子育ての不安要素を聞いたところ、1位の経済的(63・9%)に続いて、「仕事をしながら子育てすることが難しそう(51・1%)」「きちんとした子どもに育てられるか自信がない(40・7%)」という回答が寄せられました。育児への不安が浮き彫りになりなります。
家族留学を徹底解説!費用は?内容は?
子どもは設けないとハッキリ決めている人ならまだしも、「いずれは」と考えている場合、「いつ妊活に踏み出すべきか?」「先延ばしにしてもいいものか?」などなど、悩みが募ってしまいますよね。仕事のこと、年齢のことなど女性を悩ませる要素はたくさんあります。そんな気持ちに寄り添う「家族留学」という取り組みが、注目を集めています。
家族留学とは?身近でできる育児体験
家族留学とは株式会社manmaが運営する事業で、“家庭版のOBOG訪問”とも呼ばれています。「仕事と両立させる自信がない」「子育てってどういう感じなの?」…そんな若い女性たちのために育児体験を提供することで、ライフキャリア形成を後押ししてくれます。
留学といえば海外へのホームステイを連想する人が多いですよね。家族留学は日本国内での事業ですが、子どもがいるご家庭にショートステイし、その暮らしぶりを体験します。滞在時間は休日の9時頃~16時頃の訪問が基本となっており、半日を家族の一員として過ごすのです。たった半日とはいえ、普段子どもと触れ合う機会がない女性にとっては刺激と発見の多い体験になりそうですね。
家族留学の手続き方法と費用
家族留学の手続き方法はというと、事前にWeb上の登録フォームを送り説明会に参加します。この説明会では家族留学の概要と事前登録を実施します。その後は受け入れ側の家庭とマッチングを測り、留学当日を迎えます。費用は学生が4000円、社会人が5000円です。捉え方によるかもしれませんが、事前の説明会や一連のマッチングも含めてこのお値段なら良心的かも、と筆者は思いました。ちなみに登録だけなら無料で、実際に留学体験をする場合のみ費用が発生します。まずは説明会を聞いてから気持ちを固めるのもアリですよね。
30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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