ブラック企業、ブラックバイトが社会問題になっていますが、今や人権無視のブラックな風潮は中高生の部活動にまで及んでいます。分別のある大人でもブラック企業、ブラックバイトから抜け出すのは至難の業、子どもであればなおさら「ブラック部活動」から抜け出すことは難しいかもしれません。今回は保護者の視点からブラック部活動を見分けるポイントをお伝えします。
ブラック部活動を見分けるポイントはコレ!
部活動は同じ目的や趣味を持った人同士が集まることで連帯感や友情を深めることができる、まさに青春の大切な1ページです。しかし子どもが「ブラック部活動」に入部してしまったら青春時代にはつらい思い出しか残らなくなってしまうかも…。親の視点でブラック部活動を見分けるポイントを解説します。
1日のうち部活動にかける時間が長い
中高生の部活動でたびたび問題となるのは「活動時間が長い」という点です。朝練では始業の1時間半前くらいには登校し、放課後も日没まで部活動に明け暮れるという日々が続きます。まだ判断能力がじゅうぶんに備わっていない子どもは「そういうものだ」と思い込んでしまい、問題点に気づきません。入部前にどの程度の活動をしている部なのか必ず確認しましょう。
休日がほとんどなく部活動が生活の中心になる
1日の拘束時間が長いだけでなく、1カ月のうち休日が0日~1日という過酷な部活動もあります。日々の部活動のほか土日には大会に参加で休み無し、長期休暇は毎日朝から晩まで部活、という状況もあります。これでは生活の全てを部活にささげることになります。入部する前に部活動の年間の活動状況を確認し、無理なスケジューリングがなされていないかチェックしましょう。
体罰のうわさがある・行われている疑惑がある
特に運動部で問題になるのが「体罰」で、過去には部活動での体罰を苦に自殺した子もいます。中高生にもなると子どもの自主性を尊重し口出しを控える親もいますが、中高生はまだ客観的な判断力が備わっていません。周囲にアンテナを張れば親にも各部のうわさは耳に入ってくるでしょう。子どもの命にも関わることですので入部前に希望する部で体罰や体罰まがいの行為がないか必ず確認しましょう。
合わせて読みたい
まだまだある!ブラック部活動のチェックポイント
部活動を通じて子どもが心身共に健やかに大きく成長してほしいというのは多くの親の願いですよね。しかし真面目な子どもほどブラック部活動に入ると抜け出せなくなってしまいます。先述のチェックポイント以外にも気をつけたいブラック部活動の特徴をお伝えします。
先生や先輩との上下関係が異常に厳しい
部活動では上下関係を重んじる傾向があります。しかし先生や先輩より早く行き部活動の準備をしないとイジメまがいのお仕置きを受ける、先輩より良い道具を使うと嫌みを言われる、先生や先輩が「立っていろ」といえば何時間でも立っていなければならない、など明らかに常軌を逸した習慣が日常化している部もあります。上下関係の実態については事前に知っておく必要があります。
その分野での名門校や伝統校であること
名門校や伝統校である部活動に入部したいと考える子も多いですが、そういった名門校・伝統校には厳しいしきたりや上下関係がつきものです。また、代々受け継がれてきた方法で一定の成績を収め続けていると、入部したての新入部員が「おかしい」と声を上げることは難しくなります。名門校・伝統校の部活に入部前は内情をリサーチしましょう。
部活動では子どもの心身の健康は二の次
部の指導者がかつてその分野で活躍した経験があると、ちょっとの風邪やけがは精神論でカバーすることを求める、いわゆる体育会系の思想を持っていることもあります。このような考えは子どもに無理を強いることになり、重大な事故やけがの原因となります。大切なわが子を託す指導者が部活動に対してどのような姿勢であるかは知っておく必要があります。
合わせて読みたい
8歳の甘えん坊娘と2歳イヤイヤ息子のママです。読書と野外フェスとクライミングが好きです。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。