「ファミリーサポート」をご存じでしょうか?小さな子どもをもつ親が仕事と育児を両立していくために、同じ地域に住まう善意の第三者に、子どもの送迎や一時預かりなど、簡単な育児の手助けをしてもらえる制度のことです。有償ボランティアであるため費用が低く抑えられることと、地域の人々との温かいつながりがもてることが特徴です。
【1】「ファミリーサポート」の利用方法
「ファミリーサポート」とは、国が定めた「地域子ども・子育て支援事業」の一環として、市区町村ごとに設置された「ファミリー・サポート・センター(相互援助組織)」によって運営される、地域ぐるみの相互援助活動のことです。
「ファミリーサポート」に依頼できること
「ファミリーサポート」の対象となる子どもの年齢は、おおむね乳幼児から小学生とされていますが、子どもの障害や健康など、事情に応じて小学生以上への対応が可能な自治体もあります。依頼できる育児援助は、保育施設への送迎や、放課後の子どもの預かりなどが主な内容です。保護者の病気や病児保育など急な依頼の場合、援助してくれる側が一般の方なので、すぐに対応できない場合もあるようです。
「ファミリーサポート」を受けるまでの流れ
「ファミリーサポート」を受けるには、住んでいる市区町村の「ファミリー・サポート・センター」に会員登録をして、センターから育児援助をしてくれる提供会員を紹介してもらいます。提供会員とは事前に顔合わせをし、依頼したい育児援助の内容や、子どもの健康状態などの打ち合わせをしておきましょう。育児援助実行の依頼は、センターを通じて提供会員に要請をします。
「ファミリーサポート」の料金設定
「ファミリーサポート」の料金設定は、地域や曜日、時間帯、子どもの健康状態によって異なりますが、1時間あたり700円~1000円が目安のようです。料金は育児援助終了後、直接提供会員に支払います。自治体によっては「ひとり親家庭」などに対して助成制度を設けているところもありますので、確認をしてから利用するとよいでしょう。
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【2】「ベビーシッター」との違い
子どもの育児援助を第三者にお願いしようと考えたときに、「ベビーシッター」という選択肢を思いつく方も多いでしょう。「ベビーシッター」と「ファミリーサポート」との違いを比較し、状況に応じて両者を使い分けるとよいかもしれません。
子どもの預かりをする場所の違い
「ファミリーサポート」は主に子どもの預かりなどが「育児援助提供者の自宅」で行われるのに対し、「ベビーシッター」では保護者の不在・在宅にかかわらず、保育者(ベビーシッター)が「依頼主の自宅」に訪問して育児援助を行います。また、自宅以外でも、冠婚葬祭やイベント等の外出先で子どもの預かりを依頼できる「ベビーシッター」もあります。
提供会員とベビーシッター登録者の違い
「ファミリーサポート」の提供会員は育児経験の有無にかかわらず、事前に自治体による講習を受ける決まりになっています。一方「ベビーシッター」は、保育資格所有者や、企業の研修を受けている方がほとんどです。しかし、育児経験や講習等を受けたことのない方が登録している場合もあり、注意が必要です。どちらの場合も必ず事前に保育者と顔合わせをし、信頼できる方に依頼するようにしましょう。
依頼できる保育内容と料金の違い
「ファミリーサポート」と「ベビーシッター」の料金の割合は、1対2くらいが一般的です。「ファミリーサポート」では子どもの送迎や保護者帰宅までの預かりなどが主で、急な依頼には応えられない場合があります。一方の「ベビーシッター」では割増料金を支払うことで、急な依頼や夜間・早朝などにも対応してもらいやすく、企業によっては育児の合間に簡単な家事を代行してくれるサービスなどもあるようです。
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社交的な我が子に困惑する引きこもり主婦。トイレでの愛読書はナンシー関さん。
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