ベビーサインのデメリット
ベビーサインにも、デメリットがあるという人もいます。「口語以外の表現を先に覚えてしまうと肝心の言葉の習得が遅れる」と危惧する人もいますが、これに関してはっきりしたデータはなく、協会も否定的です。逆に、「意思疎通ができてコミュニケーションが楽しくなり、より早く口語を習得する」という説もあります。しかし、赤ちゃんの発達以外に、親にとってはデメリットだと思われる点があるので、ご紹介しましょう。
教室に通うとお金と時間がかかる
オリジナルのサインを作ってゲームのようにコミュニケーションを楽しむだけなら問題はありませんが、教室に通うとお金も時間もかかります。ベビーサインは0~2歳ごろまでの限定的・補助的な表現です。将来的な投資とはいえませんし、なければないで赤ちゃん時代を乗り切るママがほとんどです。ただ、ベビーマッサージと同じように、この時期だけ楽しめる赤ちゃんとのふれあいだと思えば、お金と時間をかける価値があるということもできます。
できないと感じるストレス
ベビーサインにはたくさんの種類があります。協会では、生後半年くらいから生活の中で少しずつ教えることを推奨しています。ただ、発達には個人差があります。赤ちゃんによって、すいすい覚えてしまう子もいれば、なかなか覚えられない子もいるでしょう。塾や習い事のように、「覚えられない」「できない」ということをママがストレスに感じるようでは、逆効果です。「周りの子はできるのに!」「うちの子は遅れている」と周囲と比べがちで、評価を気にしすぎる傾向のあるママにはおすすめできません。
おわりに
ベビーサインは、あくまで赤ちゃんとのコミュニケーションのひとつとして取り組むには、面白い物です。最大のメリットは、子育てが楽しくなるという精神面での効果でしょう。しかし、手段が目的になってしまっては本末転倒です。起こり得るデメリットもよく検討して、ベビーサインを始めるかどうか、パパと相談してみてください。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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