「山村留学」という言葉を聞いたことがありますか?今、自然暮らしを体験したい都会の小学生にひそかに人気になっているんです。都会ではなかなか経験できない生活を通して、親への感謝や自然の素晴らしさ、地域の伝統などを身につけて大きく成長することができるという山村留学。今回はそんな山村留学について詳しくお伝えしていきます。
山村留学って何?どんなことをするの?
最初に山村留学の具体的な内容についてみていきましょう。山村留学とは一体どういうもので、どういった活動をしているのか。どんなことを学べる場なのか、山村留学に最適な学年はあるのかどうかなどについて詳しくお伝えしていきます。
そもそも山村留学とはどういうものなの?
全国各地の自然に囲まれた農村や漁村に小学生・中学生が住み込み、地元の学校へ通学しながら多くの自然体験をするという活動が山村留学です。季節ごとの体験活動や野外での活動、地元の人々との交流など、都会では得ることのできないさまざまな体験を通して、生きる力を学ぶことができるという点が人気となっています。
山村留学ではどんなことを学べるの?
山村留学では、都会ではなかなか経験できない農作業や自然活動を、それぞれの地域の特長を生かして体験することができます。また、海や川や山、魅力的な自然とのふれあいがたくさんあることも魅力の一つです。地域の人々の中で生活をし、伝統的な芸能を学べるところもあります。さらに。同じく山村留学をしている仲間や地域の子どもたちとともに生きる力を学んでいくことができるでしょう。
山村留学できる年齢は?いつが一番いいの?
山村留学できるのは義務教育の学年、つまり小学1年から中学2年生までとなっています。
自然体験を思う存分のびのびと楽しむ目的であれば、一通り身の回りのことができ、勉強などの時間に余裕のある小学校3年~5年が最適。また、さらに高いレベルの活動に挑戦したい場合や、集団生活での人間関係を学びたい場合には小学校6年~中学生が最も適しています。このようにどの学年・年齢でも山村留学から得るものは多いです。
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山村留学 どんなパターンがあるの?
一口に山村留学といっても、いろいろなパターンがあります。里親方式、寮方式、学園方式、家族方式の大きくわけて四つです。それぞれの方式で特色が大きく異なりますので、事前にどの方式なのかを確認する必要があります。それでは順番にみていきましょう。
ホームステイで地域密着型 里親方式
里親方式とは、山村留学の期間中を「里親」と呼ばれる農家や漁師の自宅でのホームステイで過ごす方式です。学校へも里親の家から通います。この里親方式は、地域と深くかかわることができることから山村留学の中で最も一般的で全国で行われてきましたが、里親が高齢化してきたために受け入れを中止するところも多くなってきています。残念ですね。
規則正しい集団生活を送る寮方式
寮方式とは、山村留学の期間中を寮での集団生活で過ごし、そこから地元の学校へ通う方式をさします。寮での生活は施設によってさまざまで、寮母さんが掃除や洗濯など身の回りの世話をしてくれるところもあれば、専門の指導員と一緒に生活を送り、食事やお風呂炊きなども自分たちの力で行う施設などもあります。規則正しい生活を送ることができるでしょう。
里親方式と寮方式の両方体験できる学園方式
学園方式とは、1カ月の半分から1/3を寮で過ごし、残りを里親の自宅で生活する方式のことをいいます。寮では集団における規則正しい生活を送ることができ、また里親宅では少人数の家庭的な、暖かい雰囲気の中で過ごすことができます。地域に溶け込んだ活動をしたりすることができるので、里親方式と学園方式のいいとこどりができる方式といえます。
家族まるごと引っ越しをする家族方式
家族方式とは、一家がそのまままるごと引っ越し、今までどおりの家族の中で生活しながら地域の学校へ通うという方式です。地域によっては空き家の再利用や、公営住宅を提供してもらえることが多いです。他の方式と異なる点は、家族と一緒に暮らしているということです。よって、結局都会にいる時の生活と変わらない親に頼る生活を送ってしまうという場合も考えられます。
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二人の男の子の母です。もともと野球ファンでしたが、今は息子の影響ですっかりサッカー狂になりました。
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