子どもがお絵かきに使用するペンや色鉛筆。実は危険なものだと知っていましたか?2018年2月、色鉛筆による事故で0歳の赤ちゃんが骨折する事故があったと消費者庁から注意喚起がありました。この他にも、先がとがったものにぶつかって子どもがけがをする事故が相次いでいます。今回は、小さなお子さんがいるママ・パパにぜひ知っていただきたい、危険な文具や日用品に関する情報と対策をお伝えします。
色鉛筆で頭蓋骨骨折!?子どもの事故
色鉛筆といえば、子どもがお絵かきに使用する身近な文具ですよね。実はこの色鉛筆によって重大な事故が発生したとして、消費者庁から発表がありました。まずは事故の詳細と消費者庁の注意喚起についてご説明します。
色鉛筆による事故で消費者庁から通達
「色鉛筆が刺さり、頭蓋骨骨折」…このショッキングなニュースは、2018年2月8日付で(消費者庁から送付された“子ども安全メールvol.388”)内で報告されました。
「鉛筆や先がとがった文具でのけがに注意!」と題されたこちらの報告によると、0歳児が兄姉の使用していた色鉛筆を手に持った状態で、バランスを崩して転倒。色鉛筆が右目まぶたに刺さって頭蓋骨を骨折したとされています。目の周りから色鉛筆の芯を摘出する手術が行われたそうです。色鉛筆という身近な文具で起こった大事故とあって、育児や保育に関わる人々から大きな反響が寄せられています。
色鉛筆だけじゃない!消費者庁が注意喚起
同メール内では、文具による別の事故情報も掲載されています。その内容は、1歳の子どもがボールペンを口にくわえて転倒し、出血をともなうけがをしたとのことです。文具によるこれらの事故を踏まえて、消費者庁は次の三つ点で注意喚起をしています。
- 先がとがったものを子どもが使用する際は目を離さない
- カラフルな色の文具は子どもが興味を持ちやすいため、注意する
- 兄姉や大人が文具を使う際は小さい子どもの手が届かない場所で使用する
小さい子どもがいると、日常の何気ない行動に思わぬ危険がともないます。上記の3点について、くれぐれも注意したいものです。
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先のとがったものが危険!身近にある危険物
子どもにとって危険なのは、色鉛筆とボールペンだけではありません。文具の他にも、さまざまな日用品に事故のリスクがあります。こちらでは特に注意が必要なものをご紹介します。中には「こんなものまで?」と驚いてしまうようなアイテムにも、事故例があるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
歯ブラシによる「喉突き事故」が多発
先がとがったものの中でも、特に危険だといわれているのが歯ブラシです。子どもが歯ブラシを口にくわえた状態で転倒して、喉や口の中に刺さる事故が相次いでいます。歯磨きも毎日のこととなると、つい注意を怠ってしまいがちです。しかし、子どもに歯ブラシを持たせたまま歩き回らせるのは大変危険です。
消費者庁によると、特に1歳~3歳のお子さんがいるご家庭では、必ず保護者がそばで見守って歯磨きをさせるようにされています。仕上げ磨きのときだけでなく、歯磨きの初めから終わりまで、ママ・パパが見ていてあげましょう。
まだまだある!身近にある危険物
身近にある先がとがったものといえば、筆記用具と歯ブラシが代表的です。これらの他にも、次のようなアイテムに注意が必要です。
お箸、フォーク
「食事中に子どもが落ち着かず、歩き回ってしまう」というお悩みをよく耳にします。食事の際は親が見守ることはもちろん、きちんと座って食べることを教えるのも大切です。
わたあめ
お祭りの定番品であるわたあめは、割り箸が使用されているため要注意。人混みの中で歩きながら食べるのは避けましょう。
ストロー付きコップ
なんと子ども向けのストロー付きコップにも、事故の報告があります。ストロー部分が固い素材でできているものは口の中に刺さらないよう注意が必要です。
どれも育児中のご家庭ではたびたび登場するアイテムです。子どもにけがをさせないためにも、日頃から気を付けたいものですね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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