現代の子どもたちは、テレビよりもユーチューブを見ることに時間を費やしており、"若者のテレビ離れ"が加速しています。親からすると、「ユーチューブばかり見ていて大丈夫かな?」と不安になりますよね。
この記事では、子どもがユーチューブを見るメリットやデメリット、見るときの注意点についてご紹介します。
子どもがテレビよりユーチューブを見るメリット
ユーチューブは、子どもたちに人気が高いですよね。ユーチューブは、子どもにとってどのような点にメリットがあるのでしょうか?
ニフティのアンケートでは、
「ケータイ・スマホ」の一番の使い道を尋ねると、小学生は「YouTubeなどの動画を見るとき」が51%を占めていました。
【調査結果】小中学生のおよそ7割が自分専用のケータイ・スマホを所有、一番の使い道は「YouTubeなどの動画視聴」~「ニフティキッズ」にて「ケータイ・スマホ」についての調査を実施~・ニフティ株式会社
パソコンやスマホから手軽に見ることができる
ユーチューブは時間があるときに、手軽に見ることができる点が最大のメリットです。
テレビは1時間番組が多いですが、ユーチューブは10分〜30分程度の動画がほとんど。パソコンやスマホから見ることができ、暇つぶしにも最適なので大人から子どもまで人気があります。
また、子どもにユーチューブを見せておくと静かに集中してくれるため、親も家事や仕事が捗るといったメリットがあります。
子どもの発想が柔軟になる
ユーチューブには、さまざまなチャンネルがあります。多種多様な動画配信を見ることで子どもの考えが柔軟になり、これまで浮かばなかった発想が生まれやすくなるでしょう。
子どもの脳は柔らかく、幼少期に幅広い映像を見たり、言葉を聞かせたりすることで、それらの情報が脳内に蓄積されていくと言われています。こういう点にアプローチしながらユーチューブを見せると、子どもの将来にきっと活きてくるでしょう。
語彙力が自然に養われる
子どもが成長していく上で、語彙力はとても重要ですよね。テレビもユーチューブも見ていない子どもだと、語彙力が育たず、思ったことを上手に言葉で表現できない子どもになる場合があります。
子ども時代にユーチューブのような動画で、人と人がコミュニケーションをとる姿を見せておくのはとても大切です。子どもの内にボキャブラリーを増やしておくことで、頭の回転が速い子どもに育つことでしょう。
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子どもがユーチューブを見るデメリットとは
ユーチューブはさまざまな情報を得ることができ便利な反面、デメリットもあります。ここからは、子どもがユーチューブを見るデメリットについてお伝えします。
ユーチューブには一体どんなデメリットがあるのでしょうか?
コミュケーション能力が下がる
ユーチューブは、基本的に一人で見ることが多いですよね。子どもが一人で黙々とユーチューブを見続けることで周囲と触れ合う時間が減り、コミュニケーション力が下がる可能性が危惧されています。
それは友達間だけではなく、親子間も同じです。子どもにユーチューブを見せておくのは親として楽ではありますが、会話が減ってしまい、親子間のコミュニケーション不足になる場合も少なくありません。
過激な動画を見る可能性がある
ユーチューブでは、さまざまな動画が配信されています。中には、子ども向けではない残虐なものや性的なものまで揃っています。
子どもの脳は柔らかく、情報を吸収しやすいものです。そのため、インパクトの強い動画は、脳内に焼きついてしまい、トラウマになることもあり得ます。
また、アニメだからと思って安心して見せていても、過激なシーンが含まれている動画もあります。そう言ったシーンを子どもの目に触れさせないように、親としてはしっかり注意しておきたいですね。
見るのを止められなくなってしまう
ユーチューブは、中毒性があると言われています。
例えば、1つの動画を見終わっても、おすすめ動画で興味があるものがどんどん流れて来るため、気づけば長時間を費やしていることも多いです。
また、子どもは何度も同じユーチューブ動画を繰り返し見る傾向にあり、何も得られないまま1日が無駄になってしまうことも…。そうならないためには、親がきちんと時間を決めてユーチューブを見せることが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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