小学校に入学すると、毎日ランドセルを背負って6年間学校に通います。しかし、最近では「セカンドランドセル」という考え方が注目を浴びつつあります。
「セカンドランドセル」という言葉自体初めて聞いたという人も多いかもしれませんが、今後ランドセルに関する考え方が徐々に変化していくかもしれません。
この記事では、需要が高まりつつある「セカンドランドセル」について詳しく解説します。
セカンドランドセルの現状や意識
ランドセルを使っている小学生やその保護者が、現在のランドセルに対してどのような意識を持っているのでしょうか。
また、実際のセカンドランドセルに対する考え方なども説明します。
多くの小学生がランドセルを重いと感じている
昔から、小学校に入学すると当たり前のようにランドセルを背負って学校に通う光景が見られました。特に小学校低学年の体が小さな時期は、多くの小学生がランドセルを重いと感じていることでしょう。
しっかりとしたランドセルであればあるほど、ランドセル自体の重みも加わり、毎日背負って通学するには重すぎるという声が増えてきているのです。
多くの保護者はランドセルの買い替えを検討
上記のような小学生の声を聞いた保護者からは、子どもの体への負担が軽減されるランドセルがあるのなら、買い替えを検討するという声も多く挙がっています。
2022年にフットマーク株式会社が行った調査(ランドセルを使う小学1~3年生とその保護者1200組に対して)では、64.5%がランドセルの買い替えを検討しているという結果が出ています。
需要に合わせた軽量ランドセルが次々登場
従来のランドセルは、体が小さい小学生の体には大きな負担があるという認識が高いようです。そのような声を受けて、現在ではさまざまな企業が子どもの体に負担の少ない軽量タイプのランドセルを開発し、発売しています。
この動きに対して、ランドセルは6年間使うものという意識が薄くなり、体の変化に合わせてランドセルを買い替える動きが増えてきているのです。
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セカンドランドセルの需要が増えている理由
次に、セカンドランドセルの需要が増えている理由について詳しく見ていきましょう。
セカンドランドセルを求める声が年々増えている背景には、小学生の子どもを持つ保護者ならではの悩みも関係しています。
一気に身長が伸びる時期が続くから
小学校に通っている6年間は、子どもの成長スピードが非常に速い時期でもあり、最初にランドセルを買った時よりも身長が年々伸びて、一気に全てのサイズが大きくなる時期とも言えます。
そのため、小学1年生と小学6年生では、体格や身長が全く違うのに、ランドセルだけ同じサイズというのは、体に対しても負担が大きいのです。
授業に必要なものが昔と変わってきているから
最近の小学校では、授業でタブレットなどを使用することが増えてきており、ランドセルにそのまま入れてしまうとタブレットが壊れてしまう危険性があります。
それによって、学年が上がるに伴い、合う素材で作られたセカンドランドセルを求める声が多くなっているのです。
より機能性が高い方が長く使えるから
最初にランドセルを買う時は、子どもの使い方によってどのくらいランドセルが痛むかということも想定しにくいですよね。
しかし、ある程度使っているうちに、使い方の傾向は分かってくるので、その後長く使えるセカンドランドセルを購入した方が良いという考えが増えてきています。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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