東京ミッドタウン八重洲は、2023年3月に完成予定のオフィス商業施設です。上層階には、日本初進出となる「ブルガリホテル東京」が開業します。
なんと、そのミッドタウン八重洲の中にもともと同じ敷地にある区立城東小学校が2022年9月に開校します。東京の中心にある立地に加えて最新のビル内にある城東小学校が人気沸騰中とのこと。
ここでは、城東小学校がなぜ人気なのかについてご紹介します。
東京ミッドタウン八重洲とはどんな施設?
東京ミッドタウン八重津は、2018年12月に着工してから、ずっと注目されている施設です。2023年3月「東京ミッドタウン八重洲」グランドオープン予定。テナントの約60店舗のうち、地下1階の13店舗が9月17日に先行オープンします。
シリーズとなっている歴史に残る開発!
東京ミッドタウン八重洲の着工以前、港区に「東京ミッドタウン」、千代田区に「東京ミッドタウン日比谷」が出来上がっていました。東京ミッドタウン八重洲は「ミッドタウンシリーズ」の3施設目となります。
東京ミッドタウン八重洲は、地下4階〜45階建てのA-1街区と地下2階〜7階建てのA-2地区で構成されており、A-1街区の39階〜45階は日本初進出の「ブルガリホテル東京」が開業します。
そのほかの施設は、オフィス・ビジネス交流施設、約60店舗が出店予定の商業施設、地下街との接続など大規模商業施設として、歴史に名を残す開発として知られています。
利便性もあり世界的な発信地を目指している
東京ミッドタウン八重洲は、「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド〜日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街〜」というコンセプトがあります。東京ミッドタウン八重洲の大きな特徴の1つに、バスターミナルが地下2階に存在し、東京駅周辺の歩道上に分散していた高速バス停留所を集約して、大規模バスターミナルがつくられることです。
こうした利便性の良さは、東京ミッドタウン八重洲が世界中・日本中から人や情報を集め、新しい価値観を生み出そうとしているからです。世界的な発信地を目指しているため、多様な価値を創造していくことが、東京ミッドタウン八重洲の目的といえるでしょう。
教育・ビジネス・ファッションが融合
東京ミッドタウン八重洲の大きな特徴は、商業施設やファッションスポットなどだけではなく、城東小学校や認定こども園などが入っていることです。
なかなか大型商業施設の中に教育施設までが同居することは珍しく、その点でも大きく注目されるようになりました。1つの価値観にとらわれず、いろんな施設で構成されることが魅力でもあると言えます。
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東京ミッドタウン八重洲に構える小学校とは
東京ミッドタウン八重洲は、大型商業施設やオフィスビル、ホテルとして非常に多くの集客を見込む予定ですが、中でも話題を呼んでいるのが1階〜4階に小学校を構えるという試みです。
一般的に、複合ビルにはメディカルフロアや託児所があったとしても、教育施設ができることはありませんでした。なぜ、小学校ができるのかをお伝えします。
城東小学校はもともと同じ敷地にあった
東京ミッドタウン八重洲に構える小学校は、もともと同じ敷地にあった城東小学校です。東京ミッドタウン八重洲にできる「ブルガリホテル東京」の影響で、ブランド小学校・ブルガリ小学校などと揶揄されていますが、実際には関係はありません。
城東小学校は、区内の子どもの数のアンバランスさを解消させるために、「特認校」として区内ならどこからでも通える小学校です。小学校では珍しい無料スクールバスもある便利さもありました。
東京ミッドタウン八重洲ができるメリット
そもそも、城東小学校は非常に人気のある小学校のため、希望者が多くいます。旧校舎の面積では受け入れられる児童数も少ないですし、1学年1学級しかないので、増やそうにも増やせませんでした。
しかし、東京ミッドタウン八重洲内に校舎を移すことにより、旧校舎の1.7倍の面積で2学級に増設されます。
普通教室は3、4階の南側に配置し、2階に体育館、3階に屋内プール、4階に全天候型の屋上校庭を整備し、天候に左右されることなく、授業ができるようになっています。また、屋上などにはビオトープや菜園・水田を整備し、東京駅前の立地でありながら、自然と触れ合うことができるよう配慮されています。教育環境としても十分な設備が、東京ミッドタウン八重洲には整っているのです。
所在地
八重洲2-2-1
小学校
延べ面積
約7,690平方メートル(校庭を除く)
規模
地上4階、地下1階の一部、地下2階の一部
普通教室12室他特別教室など
体育館(バスケットコート1面ほか)
屋内プール(25m×5レーン)
屋上校庭(トラック70m×4レーンほか)
移転後はブランド小学校に加わる?
ブランドとは関係がないと言えども、新校舎である東京ミッドタウン八重洲は東京駅の目の前の大型施設内となるため、必然的にブランド小学校の仲間入りを果たしそうなものです。しかし、基本的に城東小学校は私立ではなく公立なので、入学試験があるとか多額のお金が必要ということはありません。
ブランド小学校にならずとも、学校選択ができる特認校だからこそ、今後も城東小学校に自分の子どもを入れたいという親が増えることは予測できます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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