子どもが生まれたとき、頭の中をよぎるのは、これからの生活のことでしょう。子どもを育てるにあたり、お金のことや教育のことなど、いろいろと考えなければなりません。今後の子どもの生活を考える中で、生命保険に加入したいと考えている人も多いでしょう。ではそもそも生命保険にはどのようなものがあるのか、保険の種類や上手に利用する方法を詳しく解説します。
生命保険の種類
生命保険に加入すると、毎月の掛け金を支払う必要があります。そうしたことを差し引いても、今後の生活を考えて生命保険には加入したほうがいいといわれています。
生命保険は目的ごとにいろいろな種類のものがあり、それぞれの目的にあった生命保険を選ばなければ、思っていた効果が得られない可能性があります。そうならないために、ここでは目的に合わせた生命保険の種類をご紹介します。
万が一の備えとして加入する保険
あまり考えたくはありませんが、もしパパやママに万が一のことがあったとしても、残された家族は生活をしていかなければなりません。
万が一に備えて加入する保険は、定期保険や終身保険です。どちらも生命保険の対象者(被保険者)が死亡した場合や、高度の障害になったときに支払われる保険です。生命保険に入っておけば、たとえパパやママに万が一のことがあったとしても、残された家族にまとまった金額のお金が入り、当面の生活の心配をする必要がありません。
定期保険
保険期間が限られている保険です。毎月の掛け金は低く抑えられますが、保険期間が終わると何も保障もない保険のことです。
終身保険
一生涯に渡って保障を受けられる保険です。死亡後には必ず保険金の入金がありますが、定期保険に比べて毎月の掛け金は高く設定されています。
大きな病気やケガをした場合の備えとして加入する保険
パパやママが大きな病気やケガをした場合、治療費や入院代などの出費は大きくなります。更に働くパパやママならその間は働けないため、収入も大幅に減ってしまいます。
そうなる前に、大きな病気やケガをした場合の備えとして加入する保険は、医療保険やがん保険などがあります。医療保険は治療費や入院代などが補塡(ほてん)されるだけでなく、保険の種類によっては毎月の収入も補塡(ほてん)するものもあります。大きな病気やケガはいつ起こるか予想できないので、生命保険は心強いお守りの役割を果たしてくれるのです。
医療保険
病気やケガで入院や手術が必要となったときに保障のある生命保険です。こちらも保険期間が限られているものと、一生涯に渡って保障を受けられるものがあります。
がん保険
がん保険は医療保険の一つですが、保障の対象をがんに絞ったものです。がんの治療費は高額になることが多いため、保障の対象をがんに絞ることで、毎月の掛け金が医療保険と同じ金額でも保障額が高くなるよう設計されています。
貯蓄・資産形成のために加入する保険
生命保険の種類の中にはアクシデント等があったときだけでなく、一定の年齢等に達したときに掛け金が戻ってくる貯蓄型があります。保険に加入することにより資産形成につながる一面もあるのです。
また、貯蓄型生命保険をおすすめする理由として、相続税問題があります。平成27年の相続税の改正で、普通のサラリーマン家庭でも相続税がかかる時代になっています。相続時に残された遺族は、遺産の中から相続税を納めなければなりません。しかし、生命保険には一定額(500万円×法定相続人の数)の非課税枠が設けられています。貯金して現金として持っていると相続税がかかるため、貯金するなら貯蓄型の生命保険に加入したほうが子どものためになるはずです。貯蓄・資産形成のために加入する保険には、養老保険や年金保険などがあります。
養老保険
定期保険に貯蓄性が加わった保険です。保険期間中に生命保険の対象者(被保険者)が死亡した場合や高度の障害になったときに保障があるほか、保険期間が満期になると満期保険金を受け取ることができます。受け取れる保険料は支払った保険料よりも大きい金額となるため貯蓄性が高く、貯蓄に保障がついているイメージです。ただし、毎月の保険料はその分高くなるので注意が必要です。どちらかというと貯蓄を重視する人向けの保険です。
年金保険
契約時に設定した年金開始日まで生存していると年金が支給される保険です。ただし、毎月の掛け金は高く設定されています。また、個人年金保険の中にも確定年金や夫婦年金、保証期間付きの終身年金や有期年金など、さまざまな種類があるので加入時には注意が必要です。
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子どもを保障の対象にする保険
生命保険といえば、親に万が一のことがあったときなどのために入るものと思いがちですが、実は子どもを保障の対象(被保険者)にする保険もあり、多くの人が加入しています。では、子どもを保障の対象にする保険に入る理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
子どもの進学や就職などの将来のため
子どもを被保険者にする代表的なものが、学資保険やこども保険です。これらの保険は、子どもが中学校、高校、大学に入学する際に祝い金が支給される仕組みです。また、20歳や22歳を満期に設定すれば子どもが独立や就職するときなどの資金準備として活用できます。日々の生活の中で、進学や就職など子どもの将来のための資金を貯蓄することは難しいため、子どもが生まれて家族が増えるときには考えておいたほうがよい保険の一つですね。子どもの医療保険を特約として付けることも可能です。
子どもへ保険のプレゼント
子どもが幼いうちに生命保険に加入しておけば、子どもへ将来の保障をプレゼントすることができます。保険会社によっては0歳から入ることができる生命保険や、医療に特化した医療保険も多くあります。
また、終身型のものや満期の返戻金がある保険商品も出ています。支払い方法も一括で支払う方法や、月払いで支払い続けて子どもが成人したら支払者を変更できるものなどさまざまあり、ライフスタイルに合わせて選択できます。子どもの進学時期や成人になる時期に、途中解約の返戻率が100%以上になる契約の保険に入っておけば、いざというときに子どものためにその保険金を使えるので安心です。
保険料が割安や免除がある
子どものうちに生命保険に加入しておくメリットの一つに、お金のことがあります。生命保険は契約日の年齢が高いほど、毎月の掛け金が高くなる傾向にあります。そのため子どものうちの加入しておけば、毎月の掛け金が安くなります。また、学資保険など一部の保険では、支払者である親が死亡した場合にはそれ以後の支払いが免除され、保険金等は受け取れるものも多くあります。親に万が一のことがあったとき、子どもの進学などのことを考えると、検討してみるのもよいでしょう。
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