ミルク育児や混合育児の場合、粉ミルクを用意しなければなりません。現在では、数十種類にも及ぶ粉ミルクがあり、どれを選べばよいのか悩む方や、人気のものは何なのかを知りたいという方が多いと思います。
ここでは、そういった悩みを解消するために、粉ミルクの選ぶポイントやおすすめの粉ミルクについてご紹介します。
粉ミルクの種類
実際に販売されている粉ミルクの種類について見ていきます。
パッケージ
粉ミルクのパッケージに着目すると、以下のタイプのものがあります。
缶
従来の粉ミルクのパッケージである缶タイプのものは、パウダー状の粉ミルクが入っており、計量スプーンなどで粉ミルクの量をはかり、お湯に溶かして作ります。
箱
缶タイプの詰め替え用として多いのがこのタイプです。一度缶タイプのものを購入し、無くなったあと、かさばる缶タイプのものをまた買うのではなく、箱入りのものを購入することで、かさばることなくゴミは簡単に捨てることができます。
キューブ
粉ミルクが固形状状に固められたキューブ状のものがタイプになり袋に入っているタイプもので、計量スプーンではかる手間を省き、らくらくとミルクを作ることができます。そのため、飲んだ量を把握しやすく、外出時も便利に持ち運びが可能です。
スティック
このタイプは、パウダー状の粉ミルクがスティックになったもので、計量スプーンではかる必要がありません。また、キューブタイプのものと同じく外出時に便利です。
内容量
缶に入った粉ミルクの場合、300g~900gのものがあり、量が多いものはミルク育児の場合に購入する方が多いです。逆に少ない内容量のものを購入する方は、混合育児をされる方などが選ぶ傾向にあります。粉ミルクにも消費期限が存在しますので、赤ちゃんの育児方法によりチョイスが変わってくるでしょう。
キューブタイプのものやスティックタイプのものは内容量が少ないため、外出時のために購入しておくと便利です。
タイプ
粉ミルクの内容は以下の三つに分かれます。
育児用ミルク
新生児から10カ月ごろまでが対象となっている粉ミルクです。母乳の代わりや、母乳の不足分を補う混合育児の場合に使用が可能です。
アレルギー用ミルク(ペプチドミルク)
粉ミルクのアレルギーを持つ赤ちゃん用の粉ミルクです。粉ミルクは牛乳から作られているため、牛乳が原因となる場合があります。しかし、赤ちゃんのアレルギーにも個人差があるため、どのアレルギー用ミルクを使うかは、あらかじめ病院の先生に相談するようにしましょう。
フォローアップミルク
生後9カ月から3歳くらいまでを対象とした粉ミルクで、離乳食がはじまってから、離乳食以外での必要な栄養分をカバーするためのミルクです。離乳食では不足しがちな鉄分・カルシウムが配合されています。離乳食が1日3食しっかりと食べられるようになってから飲ませるためのミルクなので、育児用ミルクの代用にはなりません。
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粉ミルクを選ぶときのポイント
粉ミルクを選ぶにあたってまず、「1種類の商品だけに限定しない」ようにしましょう。なぜ1種類だけに絞らないかというと、赤ちゃんがその味を覚えて特定の味しか受け付けなくなるかもしれないからです。これが好き嫌いに結びついてしまって、離乳食にスムーズに移れなくなったら大変ですよね。
また、保育園などに預けられる場合、その保育園で飲ませる粉ミルクを飲まなくなる可能性も考えられます。購入する際に、売り切れていて無かったという場合も考慮し、少なくとも2~3種類の粉ミルクを与えるようにしましょう。
赤ちゃんの好みに合っているか
粉ミルクを赤ちゃんに与えたときに、飲み方に注目しましょう。おいしそうにたっぷりと飲んでくれれば、赤ちゃんはそのミルクを気に入っていますし、逆においしくなくてすぐに飲まないとなると赤ちゃんには合っていない可能性があります。
アレルギーの有無があるかどうか
上述でミルクのタイプについてご説明しましたが、両親がアレルギーを持つ場合や、赤ちゃんがミルクアレルギーと診断された場合には、使用する粉ミルクが異なります。
うんちの状態は大丈夫かどうか
ミルクを飲ませたあとのうんちの状態を確認してみてください。うんちの回数が少なかったり、固めのうんちが出ていたりする場合は、飲ませているミルクが赤ちゃんに合っていない場合があります。
購入しやすいものかどうか
ミルク育児の場合、粉ミルクを飲む量がたくさん必要となるので、近くの販売店で多く置いてあるものなどを選ぶとよいでしょう。あまり見かけないミルクを選んでしまうと、いざというときに困ります。また、1カ月にどのくらいの金額がかかるかなど、費用をできるだけ抑えたい場合は、粉ミルクの価格で選ぶとよいでしょう。
成分を確認する
日本で販売されている粉ミルクの基本となる成分は、健康増進法(乳児用調製粉乳たる表示の許可基準)により含有基準が定められており、栄養素基準を合格した粉ミルクのみが販売されるため、国内生産のものを購入する際は問題ありませんが、海外生産の粉ミルクを購入する際は注意が必要です。もし、よく分からないメーカーの粉ミルクを選んでしまった場合には、どのような成分が含まれているかを確認するようにしましょう。
作りやすさ・使いやすさ
毎日作るものなので、忙しい方は手間を考えると使いやすくて作りやすいものを選ぶとよいです。例えば、溶けやすいものだったり、量をはからなくて済むものだったり、缶タイプのものだったら開けやすいものかどうかなどです。
成長に合ったものかどうか
赤ちゃんの成長に合わせて粉ミルクのタイプを変えましょう。新生児から生後9カ月までは育児用ミルクを飲ませ、9カ月以降はフォローアップミルクに切り替えるなど、成長に合わせて使い分けることが大切です。
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33歳。B型。既婚。
妻の妊娠を通して、赤ちゃんができる喜びを経験する。妊娠中の過ごし方や注意点など身を持って体験中。妊活については全般の記事の執筆を担当。
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