今だからこそ子どもに教えたい。昔の遊び方九つ

遊んだことはある?昭和の遊び

古いおもちゃ
日本の伝統的な遊びとはいいがたいけれど、昔よく遊んだ遊びがいくつかあります。今ではあまり見かけなくなったので、昔の遊びといってもいいでしょう。昭和の遊びといったほうがいいかもしれません。現役パパママは平成っ子も多いはず。こんな遊び、したことありますか?

あぶり出しとひっかきお絵かき

あぶり出し

今では見かけなくなりましたが、昔は火鉢があるお家もありました。あぶり出しは、白い紙に砂糖水や果物の汁で絵を描いて、火であぶって出てくる様子を楽しむ遊びです。ちょっと不思議でおもしろいのですが、火を使うのは不安ですね。ドライヤーの熱くらいが安全です。

ひっかきお絵かき

ひっかきお絵かきは、画用紙にカラフルなクレヨンで色を塗ったあと、上から黒いクレヨンで塗りつぶし、その上をひっかいて絵を描く遊びです。黒いクレヨン部分をこそげ落とすことで下地の色が見えてくる仕掛けです。割り箸だと上手に描けます。

伝承遊び「あぶくたった」と「今年の牡丹」

有名な「かごめかごめ」「はないちもんめ」など、集団で遊ぶ伝承遊びはいくつかありますが、「あぶくたった」と「今年の牡丹」は秀逸です。詳細は少々複雑で、歌も各地方にさまざまなバリエーションで伝わっているようです。どちらも輪になった子どもたちが歌いながらやり取りをし、最後は鬼ごっこの形で終わるようになっています。特に「今年の牡丹」は、他者を受け入れたり排除したりする心の動きが遊びの中で疑似体験できる仕組みになっていて、伝承遊びの深さを感じます。大人の先導があれば、3歳児だけでも十分に遊べます。

『あぶくたった』一部

あぶくたった にえたった
にえたか どうだか
食べてみよう

むしゃ むしゃ むしゃ
まだ にえない

あぶくたった にえたった
にえたか どうだか
食べてみよう

むしゃ むしゃ むしゃ
もう にえた

『今年の牡丹はよい牡丹』

ことしのぼたんは よいぼたん
おみみをからげて スッポンポン
もひとつおまけに スッポンポン

おわりに

子どもたちに伝えたい昔の遊びをご紹介しました。なぜ伝えたいのかといえば、やっぱりおもしろいから!としか言いようがありません。子どもは楽しくないことはしたがりません。大人が率先して楽しみ、その気持ちを共有するような遊び体験ができるといいですね。

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