加配保育士になるにはどうすればいい?
加配保育士は、担当する子どもに長時間関わることで、成長を近くで感じることができ、大変やりがいのある仕事であるといえるでしょう。保育や福祉分野に興味がある方や人の役に立ちたいと思う方は、就職や転職の際に加配保育士として働くことを検討してみてはいかがでしょうか?ここからは、加配保育士として働くことにはどうずれば良いのかをお伝えします。
加配保育士には特別な資格はない
加配保育士として働くためには、通常の保育士と同様に保育士資格を持っていれば誰にでもチャンスがあります。ただ障害について詳しく学んでいない場合は、いざ実践に移った時に苦労することがあるかもしれません。障害児保育に関する研修の受講経験や児童発達支援センターや放課後等デイサービスで働いた経験などがあれば、配置の可能性が高まるでしょう。
加配保育士に向いている人とは
保育園の実際の現場では、さまざまな問題を抱えた子ども達の対応をスピーディーに行っていくことが何よりも大切です。保育士の資格を持っているから、または障害について学んだことがあるからと言っても、知識だけがあればどうにかなるというわけではないのです。つまり子どもの障害の種類や子特性によって、どのように話しかければいいのか、関わっていけばいいのかということを理解して、実践できる必要があります。常に子どもにとっての最善の援助方法を考え、迅速に行動できる方が加配保育士には向いていると言えるでしょう。
また障害を持つ子どもの保護者や行政機関などとのやりとりを、滞りなく行うことができることも重要なスキルです。
加配保育士になったら気をつけたいこと
加配保育士は、あくまでも障害のある子どもに寄り添った援助を行っていきます。保育園は集団で生活をしているとはいえ、定型発達の子どもと同じことをするように強いる必要はありません。工作や運動など、障害のある子どもにとって困難なことは、適宜サポートをしながら、できたことに着目して褒めることが大切です。また子どもにとって難しいことだからといって、手取り足取り補助をして、その子の成長の機会を奪うことはしないようにしましょう。
おわりに
加配保育士はこれからも障害を持つ子どもやその親にとって、大変心強い存在であり続けることでしょう。あなたの住む街の保育園でも、このような取り組みがあるのかを調べてみてくださいね。また加配保育士の働き方に興味を持った方は、保育士専用の転職サイトなどでぜひ情報収集をしてみてください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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