虫好きな子どもは頭がいい理由!あの香川照之も昆虫マニア!

虫好きな子ども
学者や文化人、芸能人には、子どもの頃に虫好きだったという人が少なくありません。最近では、東大卒の個性派俳優・歌舞伎役者の香川照之さんも虫好きとして知られています。
「子どもの頃に虫好きだった人は頭がいい」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。そこでなぜ虫好きは頭がいいのか、探ってみたいと思います。

虫好きな人は頭がいい理由は豊かな感受性?

手のひらのカマキリ
俳優・歌舞伎役者として活躍する香川照之さんは、Eテレで『香川照之の昆虫すごいぜ!』という番組を持つほどの虫好きです。番組ができたきっかけも、香川さんが「Eテレで昆虫番組をしたい」とテレビで熱望していた様子を、NHKのプロデューサーが見て実現したとのこと。

昆虫について語るときの香川さんからは、単に昆虫についての知識を披露するだけでなく、虫たちへの深い尊敬のまなざしを持っていることが伝わってきます。虫好きな人は感受性豊かな人が多いようです。

カマキリ好きの香川照之

香川さんは昆虫の魅力について「昆虫は生態系のいちばん下だが、人間よりもずっと前から地球にいて、親に会うこともなく命をつないできた。僕は昆虫を尊敬しています。特にカマキリが好きで、カマキリから多くのことを学びました。何か一つの昆虫をずっと見ることで、勉強になることはたくさんあります」と述べています。そういえば『昆虫すごいぜ!』でも、カマキリの着ぐるみを着ている姿が印象的ですね。

蝶好きの手塚治虫

「虫好き」で多くの人が思い出す人物として、もうひとり有名なのが漫画家の故・手塚治虫さん。漫画家でありながら医師の免許も持つ、とても博識な方として知られています。
手塚さんは幼いころから昆虫が好きで、中学生の頃に描いた昆虫標本の絵は、まるで写真のような精緻(せいち)さ。手塚さんは本名の「治」の後ろに「虫」をつけて「おさむ」と読ませてペンネームにしましたが、夜に活動する習性がある「オサムシ」という虫にもひっかけているそうです。

手塚さん自身は蝶が特に好きだったようで、蝶をつかまえる少年を主人公にした『ゼフィルス』という短編作品もあります。作中では、ゼフィルス(ウラジロ)の飛び方とそれを狙う少年の網さばきを描いたシーンが登場しますが、蝶マニアの手塚さんでなければ描けない場面です。また、ゼフィルスは若い女性に擬人化されているのも、手塚さんのセンスといえるでしょう。

虫好きが身に付けるセンス・オブ・ワンダー

「センス・オブ・ワンダー」とはアメリカの作家・海洋生物学者であるレイチェル・カーソンの著作であり、「不思議なことに感動を覚える感性」を指す言葉です。「子どもは誰もが周囲のものごとに対して『センス・オブ・ワンダー』を持っているけれど、成長するにつれてその感性を鈍らせ、失っていく」とカーソンは述べています。

ファーブル会昆虫塾代表の中嶋正人さんは「むし好きの子どもたちはどう育っていくか」という文章の中で、以下のように述べています。「虫好き、とくに小学生高学年あたりから中学生の頃に虫が好きだった子どもは、虫の世界の中に『センス・オブ・ワンダー』を見出すことができる」。理由は、幼児から小学生中学年まで頃の子どもにとって、虫取りは単なる遊びに過ぎず、生命の不思議さや貴重さを考えられるほど情緒が発達していないからだそうです。

「虫好きは頭がいい」というとき、それは「センス・オブ・ワンダー」を身に付け、失わないままに大人になることができた人を指すのかもしれません。

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虫好きが「頭のいい人」になる背景とは?

昆虫の勉強
虫好きが「頭のいい人」に育つ背景には、虫と接することが虫を捕まえたり育てたりして楽しむ以上のものをもたらしてくれることがあります。それは成長とともに、虫との接し方が変化し、虫の世界を知りたいと思うようになるからです。

虫好きの「遊び」が「学び」に変わるとき

先ほど述べたように、子どものある時期までの「虫取り」は単なる遊びの域を出ません。しかし単に虫を捕まえて育てたり標本を作ったりするだけだった段階から、やがて虫の多様な姿や生態系の不思議さに関心を抱くようになります。

そうしたステージに至るのは小学校高学年から中学生ぐらいで、この頃になると「遊び」の対象だった虫が「学び」の対象へと変化します。虫と接するうちに、不思議に思うことが生まれ、知りたいと思う意欲が生まれるのです。遊びが学びへと発展するのは昆虫に限った話ではありませんが、虫取りは「遊び」としてのハードルが比較的低く「学び」として高度な状態へ飛躍しやすいといえます。

虫好きの子どもは探究心を育みやすい

「昆虫は生物の中でも特に多様性に満ちていて、驚くべき適応を目の当たりにすれば、その魅力にはまってしまうのは当然のこと。不思議だと思うことの先には、なぜかという疑問が次々と出てきて尽きない」とファーブル会昆虫塾の中嶋さんは言います。それほどに虫の世界は奥が深く、虫好きの探求心をかき立てるのでしょう。

「虫が好き」といった漠然とした話ではなく、「カマキリが好き」「蝶が好き」と特定の昆虫に興味を抱くようになるのも当然のこと。「ひとつの昆虫をずっと見ていれば、いろんなことがわかる」という香川さんの言葉からも、虫の世界の奥深さが伝わってきます。

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