宿題をやらない子がやる気を出す方法
全然宿題をやらない子どもだったとしても、今後決してしないというわけではありません。
実は子どものやる気をダメにするのも引き出すのも、親次第という側面があります。きちんと子どものモチベーションをアップさせて、やる気を引き出す方法を覚えておきましょう。
まずは易しい問題からスタートする
宿題は簡単なものから、応用の利いたものまでいろいろとあります。少なくとも、学校で一度は教えられた問題が宿題に出されるわけなので、子どもとしても基本は理解しているはずです。
しかし、いきなり応用問題から始めても子どもは混乱してしまうので、まずは基礎問題から始めて、子どもの小さな「できた」を積み重ねていくことで自信につながり、宿題が苦手・嫌だという気持ちを払拭することが可能になるでしょう。
最初は親も一緒に宿題に取り組む
子どもは親をよく見ているので、自分が宿題を頑張っている時に親がテレビをみていたり、携帯電話でゲームをしている姿を見たりすると非常に気分を害します。親は遊んでいるのになんで自分だけ勉強しなくちゃならないのか、と思い出すのです。
そうならないためにも宿題が習慣化されるまでは、親も一緒に取り組んでみてください。その時に大事なことは、子どもから質問されてもいないのに指導しないことです。聞いていないのにがみがみ言われるとやる気もなくなるので、寄り添う気持ちを大事にしましょう。
宿題が終わったらご褒美をあげる
宿題という子どもにとっては大きな課題が終了した後は、しっかりと褒めてあげることも大切です。特にできたことにたいしては、「すごいね!」「できたね!」とオーバーに感じるぐらいに褒めましょう。
その後、おやつをあげる・できたことに対する「がんばったねシール」をノートに貼ってあげるなど、子どもが「やった!」と思えるようなご褒美をあたると、自信とやる気につながります。楽しみがあることで、宿題への抵抗感が減っていくので、子どものやる気を引き出しやすいです。
おわりに
子どもが宿題をやらないと親心が出てきて、ついイライラしてしまいますが、子どもには逆効果です。コミュニケーションをとりながら、子どもにとって宿題が嫌なものじゃないという印象が芽生えるような対応が、親には必要になります。子どもに勉強は楽しいんだと思ってもらえるよう、サポートしてあげてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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