親にとって子どもは、いくつになっても子どもです。子離れしなければいけないと頭では分かっていても、なかなか行動に移せないものですよね。「子どもが可愛すぎて子離れできない・・・」と悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、そのようなお母さんのために、子離れできない母親の特徴や原因、対処法についてまとめました。子離れできなくて悩んでいる方は、ぜひ見てみてくださいね。
子離れできない母親の3つの特徴
いくつになっても母親が子離れできないでいると、子どもからは「うざい」と思われてしまい、親子関係にヒビがはいってしまう可能性があります。では子離れできない母親にはどのような特徴があるのでしょうか?代表的な特徴を3つご紹介します。
特徴1:子どもに決定権を与えない
子離れできない母親の特徴としてよくあげられるのが、"子どもに決定権を与えない"ことです。例えば「この服を着てね」「この習い事をしてね」などと、子どもの好みや意見は全く聞かずに、自分の思い通りに行動させようとします。
しかし何でも母親が決めていると、決断力が乏しい人間に育ってしまう恐れがあります。子どもが幼いうちは、これでも良いかもしれませんが、ある程度子どもが成長したら、物事を自分で決めさせた方がでしょう。
特徴2:子どもを支配しようとする
"子供を支配しようとする"ことも、子離れできない母親の特徴です。子どもが自分の思い通りに行動できないことが許せず、子どもを叱りつけたり、子どもの希望や意見を無視して、自分好みにコントロールしようとします。
子どもの自由を奪い、束縛してしまうと、子どもの想像力や行動力を制限してしまうことになってしまうため、要注意です。子どもの人生に悪影響を与えてしまうことが多いため、子どもを支配する子育てはやめましょう。
特徴3:さまざまなことに干渉してしまう
"過干渉"も、子離れできない母親の特徴と言えます。子どものスケジュールや行動範囲を事細かく把握しようとしたり、常に子どものために何かしようと、干渉しすぎるのです。
あまりに干渉されすぎると子どもは自由を求めて反抗してしまい、親子の関係性が悪くなってしまうこともあります。子どもが親離れしてきていると感じたら、そのタイミングで干渉を止めることが大切です。
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子離れできない母親になる3つの原因
子どもにとって最も身近で、長い時間を一緒に過ごす存在が母親です。しかし干渉しすぎると、子どもの人生に悪影響を及ぼす可能性もあるため、しっかりと子離れすることが大切です。
ここからは、子離れできない母親になってしまう主な原因、心理について3つご紹介します。
原因1:母親が自立出来ていない
母親が子離れできない原因として一番多いのは、母親自身が精神的に自立していないことです。自立していない母親は子どもに依存してしまい、子どもが自立することを「寂しい」と感じてしまいます。そのため子どもを自由にせず、自分の手元に置いておくことで、安心感を得たいと思ってしまうのです。
精神的に自立できている母親であれば、子どもがある程度育つと自分の手から離そうとしますが、自立出来ていない母親にはそれが難しくなります。
原因2:母親を支えてくれる人がいない
支えてくれる人がいないと、子離れできない母親を作り出す原因になってしまいます。例えば「私が母親として子どもをしっかり育てなくちゃ!」と思うことで、自分の精神を安定させようとし、子どもを私物化することもあります。
夫婦仲が良くないことも、子どもに依存しすぎてしまうきっかけになることが多いと言われています。そのため、自分自身について支えてくれる人を探すことが大切です。そうすることで、子どもへの依存が減るでしょう。
原因3:子どもへの思いやりが強すぎる
我が子への愛情や思いやりが強すぎて、子離れできない原因になっていることもあります。例えば、一人っ子だったり、少しおっちょこちょいな子どもを持つと、母親としては心配になるものです。少しだけフォローするつもりが、干渉していくうちに、度を超えて過保護になってしまうことも多いとされています。
子どもを大切に思う気持ちが空回りすることで、独占欲や支配欲となり、違う方向には走ってしまうことがあります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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