現在子どもが通っている保育園に、男性保育士が在籍しているという人もいるでしょう。厚生労働省によれば、平成25年における保育士登録者数は女性約113万6000人、男性約5万人で男性は全体の約4%にあたります。この数字は決して多くはなく、保育士業界ではまだまだ男性は肩身が狭い環境ともいえます。
今回は、男性保育士についてのメリットデメリットについて見ていきましょう。
男性保育士のメリット
男性保育士はこれから増加していく可能性はあるものの、現状ではまだまだ少数です。今は女性保育士のみの保育園も多いですが、男性保育士が在籍しているメリットもたくさんあります。ここでは主に三つに絞ってメリットをご紹介します。
父親・兄貴的役割が大きな魅力!
女性保育士は、母親的・お姉さん的な存在で母性を生かした保育が特徴的です。一方で男性保育士は父親・兄貴的な役割で子どもたちに大きな影響を与えてくれます。子どもとのふれ合い・遊び方でも、女性保育士にはないようなアグレッシブさが魅力です。活動的で体全体を使った全身運動などが得意な男性保育士もいます。女性保育士ではなかったような保育内容がプラスされることで、新しい保育の形が生まれるでしょう。
激しい遊びで園児からもかっこいい存在に
男性保育士は、体力面でも女性保育士にとって頼れる存在にもなります。園児にとっても男性保育士の姿はかっこよく映るでしょう。かけっこ、鬼ごっこなどの体をはった遊びから野球・サッカーなどの運動系まで、保育園のなかで唯一の存在にもなり得ます。男児にとっては頼れる男性像の、良きお手本になってくれることもあり、男性保育士は貴重な存在ともいえます。
男性女性それぞれがいることで得意分野を補う
男性と女性ではそれぞれ果たす役割が異なるとともに、得意分野にも違いがあるでしょう。スポーツ面・音楽面・勉強面など、それぞれが持ち味を生かして子どもたちに楽しませたり学ばせたりすることができます。得意分野を補うことができるというメリットも、男性保育士がいるかどうかで大きく違いがあるでしょう。
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男性保育士のデメリット
男性保育士が肩身の狭い思いをしているのは、やはり周りからの見られ方や環境などが主な原因となっているでしょう。まだまだ数少ない男性保育士だからこそ、気になってしまうママも少なくありません。ここでは、男性保育士のデメリットについて見ていきましょう。
娘の着替えやおむつ替えが気になってしまう
近年では、子どもに対する性的なトラブルや事件を耳にする機会が増えました。過去にも同様の問題があったのかもしれませんが、メディアの発展に伴い、ネットなどリアルタイムで事件の詳細が多くの人に知られるようになったのも影響しているでしょう。
娘を持つ親御さんは特に、子どもの着替えやおむつ替えが気になってしまう場合があります。女性保育士が男児のトイレのお世話をするのは母親的な立場から気にならないのかもしれませんが、男性保育士だと、性的なトラブルに対するリスクを感じてしまうようです。
相談しにくいと感じるママも
「慣れ」という部分も多いでしょうが、例えば上の子どもの在園中には女性保育士しかいなかったなど男性保育士に慣れていないママだと、気軽に相談しにくいと感じる場合もあります。子どものしつけやトイレトレーニング・おっぱい離れできないなど、母親ならではの悩みを保育士に相談したい場合に相談内容に気を遣ってしまうということもあるかもしれませんね。ただし、相談相手を園長先生や公的機関・ママ友など臨機応変に変えることで改善できることも多いです。さまざまな人からアドバイスをもらえると思えば、結果的にはメリットになるでしょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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