早期教育、という言葉をご存じですか?ここ最近、社会問題といわれるまでになってきている早期教育ですが、「人間の基本的な人格が形成される」といわれている乳幼児の時期に行われる教育は、人生において初めの最も重要なもののひとつなのです。今回はこの早期教育とは何か、また早期教育を行うメリットを紹介していきます。
早期教育についての定義や内容について
早期教育といっても、その教育の種類や内容はさまざまです。しかし、大まかには早期教育が基づく理念は同じで、まだ子どもが小さく脳が柔軟なうちにその知的好奇心を満たし、順応能力が高い幼い頃に教育をスタートさせることで脳の活性化を高め優秀な大人へと育っていくことを目指す、というものです。
早期教育についての定義とは何か
早期教育にはさまざまな解釈があり、ひとつは日々の遊びやしつけなどといった、乳幼時期における「広い意味での教育」と考えることができます。つまり、新生児から小学校に入るまでの教育であり、「できる限り早い時期からスタートする」という志向性のものです。主に知能指数、つまり知能指数(IQ)を高めることを目標として行われる教育のことを指します。
早期教育の種類について紹介します
日本においての早期教育というと、主として超早期教育と幼児教育(就学前教育)を指すことが多いです。超早期教育とは、脳に外部から刺激を与えることで行う、胎児や乳児の教育のことであり、胎教や0歳児の教育を含みます。一方、幼児教育(就学前教育)は、幼児教室や市販の教材などから知識を得ることを指します。ここでは、親の読み聞かせや遊びなどといった、日常生活の体験から自然に覚える知識や文字などは含みません。
早期教育と重複しているものとは
早期教育はエリート教育と重複しているともいわれています。 エリート教育は、一流大学の入学を目指すための教育指針であり、学業以外でも一流音楽家やアスリートになるための訓練として行われています。目標を達成するために、専門家に訓練・教育を受けることであり、早期英才教育とも呼ばれますが、早期教育と比べて目標を達成することに重点を置いているという点では、少し違った意味となっているようです。
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早期教育についての内容を紹介します
早期教育は子どもたち本人ではなく、保護者などの大人の意志で行っていく教育ですが、具体的にはどのようなものを指すのでしょうか?ここでは、早期教育の実際の内容や具体的な方法をいくつか説明しようと思います。
無意識脳である、右脳を優先して教育する
一般的に、人間には右脳と左脳があり、人によって右脳タイプと左脳タイプに分かれているといわれています。左脳は計算、言語や分析などの論理的思考をつかさどる脳であるのに対し、右脳は感情や信仰、音楽など言葉で表現できないもの、直感に関係する脳だと考えられています。0~6歳は無意識の脳である右脳、7歳以降は意識脳である左脳が発達するため、早期教育においては、右脳の成長が著しい0~6歳に大脳の働きをよくすることが大切なのです。
パターン教育により、脳の成長を促す
早期教育では乳幼児の右脳の発達を促すため、遊びを中心とした教材を用いて知的教育を行います。右脳教材は繰り返しの好きな幼児に適しており、同じパターンを繰り返すことで自然に身に付くことが特徴です。また、これをパターン教育と呼んでいます。このパターン教育は、遊びの形で行うことができ、覚えるという努力は必要ないために脳に対しての負担が少ないといわれています。
カードを用いて行う早期教育
パターン教育を行うのに適切なのが、カードを使った教育といわれています。その中でも特に有名なのが、ドーマン博士が開発したカードである「ドッツ・カード」です。点(ドッツ)が描かれているカードを1~100まで用意し、そのカードを1枚につき約1秒の速さで見せていきます。これを「フラッシュする」と呼び、左脳はこの速さについていけないために、右脳が自然と優位に働くこととなり、一目で記憶できるような能力を得ることができるのです。
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わんことうさぎと共にわいわい暮らしている主婦です。
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