子どもが幼稚園などに入園した際に、園からおすすめされるのが園児総合補償(ほしょう)制度です。加入が必須というわけではありませんが、おすすめされると入った方がいいのかな?と悩むママも多いのではないでしょうか?
今回は、園児総合保障制度へ加入した方がいいのかどうか、具体的な内容も含めご紹介していきます。
園からすすめられる園児総合補償制度とは?
園児総合保障制度とは、全日本私立幼稚園連合会が整備した保険制度のひとつであり、「園児24保険(こども総合保険)」といわれることもあります。園児の保護者が加入する保険としては、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、東京海上日動火災保険、エース損害保険、損害保険ジャパン日本興亜の4社が引受保険会社となっています。
金額はお手頃な掛け捨てタイプ
金額は引受保険会社・保険の種類や型・補償内容によって異なりますが、基本的に掛け捨てタイプでお手頃だとはいえます。年間保険料は各社5000~6000円程度が最も安い型で、最高でも1万2000円になります。1カ月あたりで計算すれば、約500~1000円程度です。
金額だけを見ると、「これで子どものケガを補償してくれるなら」と安易に入ってしまいそうになる人も多いでしょう。しかし、例えば3年間支払うとなれば1万5000~3万6000円程度になります。掛け捨ての恐ろしいところは、「チリも積もれば山となる」ことです。結果的に意外に多額になってしまったという場合もありますので、加入に際しては、補償内容もしっかり確認しておく必要がありそうですね。
園によって保険名称も異なるけどほぼ同じ
それぞれの園ですすめられた保険の名称が異なるため、違う園に通うママ友と話が食い違うかもしれません。しかし、基本的には内容は同じものと考えておいて問題ないでしょう。
例えば、園児総合保険・キッズガード・園児24時間総合保障制度・子ども総合保険・園児24時間保険などが主な例です。取扱っている代理店が異なることで微妙に名称が異なるものの、引受保険会社は上記にあげた4社のいずれかとなっているはずです。
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園児総合補償制度の内容について
園児総合補償制度は、主に以下の三つの補償内容が組み込まれています。
- 傷害保険
子どもが遊んでいてケガをした、通園途中で事故にあったなどで発生する通院・手術・入院費用、死亡や後遺障害が残った場合の補償をしてくれます。型によって補償金額が変わりますが、例えばケガで通院した場合の通院日額でも2000~4000円程度の金額幅です。 - 育英費用保険
扶養者の死亡や重度の後遺障害などを負った場合に、子どもの育英費用などを保証してくれます。保険金は育英費用金額の総額を支払ってもらえますが、他で同様の育英費用を補償する保険に加入していた場合、合算ではなく最も高い保険金額が限度となる点に注意しましょう。 - 賠償責任保険
他人にケガを負わせてしまったり、ものを壊してしまったりしたときにかかる賠償責任費用を補償してくれます。詳細な内容は保険会社によって多少の違いはあるものの、補償金額は型によって3000万~1億円と設定されています。
食中毒や熱中症のトラブルにも対応
今では子どもの食中毒や熱中症に関する事故もよく耳にします。園児総合補償制度では、特定感染症危険担保特約および細菌性食中毒等担保特約、熱中症危険担保特約がセットになっているのもポイントです。
保険金支払い対象の内容は、引受保険会社によって多少異なるので確認が必要です。死亡保険金や手術保険金が支払い対象外となることもあります。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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