生後数カ月たってから見られる原始反射
成熟した新生児であっても、中枢神経の発達は未熟です。赤ちゃんは生まれてからさまざまな刺激を受けることで、環境に適応するために放出されたホルモンの影響により、新しい反射反応を見せることがあります。ここでは、生後間もなくしてから見られる原始反射を紹介します。
緊張性頸反射(生後1カ月~4カ月)
非対称性緊張性頸(けい)反射ともいわれ、頸反射と略して呼ばれることもあります。これは、赤ちゃんの体を両手で支えて、例えば体を右に傾けた場合、右側の手足がまっすぐ伸びて左側の手足は曲げるという反射です。片方の足が曲がった時に片方は伸ばして均衡を保つもので、二足歩行の際に姿勢を正したり、バランスを取ったりする際に役立つ反射といわれています。
対称性緊張性頸反射(生後6カ月~11カ月頃)
この反射は、ハイハイをするためのもとになる動きになりますが、生後半年以降に見られるのはそのためです。赤ちゃんが興味のある物を見ようと頭を動かしますが、その時にあごが上下になることで、この反射反応が現れて体が不安定になります。不安定な状態からバランスが取れるようになると反射が見られなくなり、赤ちゃんはハイハイをちゃんとできるようになるのです。
パラシュート反射(生後8~9カ月~消失しない)
パラシュート反射とは、赤ちゃんの両脇を抱えて水平に持ち、急に傾けると両手を広げて体を守ろうとする反射のことを指します。この反射が見られるようになると、つかまり立ちがもうすぐできるというサインになり、歩けるようになるまで長く見られるといわれています。転んだ時にケガをしないようにするための大切な反射でもあります。
おわりに
赤ちゃんの原始反射についてご紹介しましたがいかがでしたか?赤ちゃんの原始反射には、紹介したもののほかにもまだあるのですが、改めて赤ちゃんの生きるための力に感心します。そのほとんどが見られなくなるという原始反射ですが、知ったうえで育児をすると成長の目安にもなりそうですね。
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