スポーツをしている子どものために用意しておきたい救急箱の中身

救急箱
ご自宅の救急箱には何が入っていますか?子どもがスポーツをしているとケガをすることが多いのではないでしょうか。そんなとき、すぐに手当をしてあげられるように、必要なものをそろえておきたいですね。救急箱に用意しておきたいグッズをまとめましたので、ご自宅の救急箱と照らし合わせて、必要なものがないかチェックしてみてください。

患部に直接塗ったり貼ったりする「外用剤」

軟膏
ケガをした部分に塗ったり,貼ったりするのが外用剤です。軟こう剤、外用液剤、消毒薬、貼付剤などがあります。いずれも、患部に直接触れるため、使用の前に手をよく洗うことが大切です。手に細菌がついていると、傷口から細菌が入ってしまい、傷を悪化させてしまったり、残った薬が細菌で汚染されてしまったりすることもありますので気をつけましょう。

傷口の消毒をする「消毒用アルコール」

消毒用アルコールは、傷口を消毒するのに使います。しかし現在は、傷は消毒せず水道水でしっかりと洗って、砂や汚れを落とし、ドレッシング剤と呼ばれる被覆材(キズパワーパッド等)で傷を乾かさずに治すモイストヒーリングが一般的です。傷口に使用することは少ないかもしれませんが、手指や器具の消毒などにも使用できるので救急箱に入れておくとよいでしょう。

打ち身や捻挫のときに使用する「湿布薬」

湿布薬は、筋肉痛の痛みの緩和や、打ち身・捻挫の際に患部に貼ります。「温湿布」と「冷湿布」の2種類があり、白くて厚みがあり、張ったときに冷たい「パップ剤」と薄くて肌色の「テープ剤」に分けられます。特にスポーツ時の打撲や捻挫、肉離れなどの急性疾患により炎症を起こしている場合に使用するのは、主に「冷湿布」です。ただし、炎症による熱感をやわらげるための「冷湿布」であって、患部の冷却にはアイシングが必要です。パップ剤は水分が多いので肌への密着度が高く、薬効成分が効果的に皮膚に浸透します。

傷の化膿(かのう)止めや虫刺されなどの「塗り薬」

塗り薬と言ってもたくさんの種類がありますが、スポーツをしている子どもに使用するということであれば、傷の化膿止めを用意しておくといいでしょう。他にも、虫刺され・あせも・湿疹の塗り薬があると安心です。虫刺されに関しては、子どもがかき壊さないようパッチタイプを用意してもいいですね。薬には使用期限がありますので、1年に1回は救急箱の見直しをして、期限切れのものがないか確認するようにしましょう。

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主に使い捨てで使用する「衛生材料」

テーピング
衛生材料とは、医療など健康に関わる目的で使用される、主に使い捨ての資器材です。衛生材料でご家庭によくあるのはばんそうこうですが、スポーツでケガをしたときにはテープなどの準備も重要になります。衛生材料についてまとめました。

固定するのに「テーピングテープ・三角巾」

足首の捻挫や、手首、ひじ、肩などを傷めたときに、病院に行くまで固定しておくのに必要なのが、テーピングテープと三角帯です。テーピングの種類は、伸び縮みしないホワイトテープ、包帯代わりにもなるバンテージタイプなどがあります。三角巾は、肩や腕が痛いときに動かないように固定するのに使用します。三角巾がない場合は、大き目のタオルや風呂敷でも代用できます。

擦り傷や切り傷に「ばんそうこう・創傷被覆材」

子どものケガで特に多いのが、擦り傷・切り傷です。傷口の手当に使うのがばんそうこう・創傷被覆材です。テープにガーゼが貼ってある、スタンダードなタイプのばんそうこうと、体液を吸収して膨らむタイプの創傷被覆材があります。小さいものから大きいものまでさまざまなタイプがありますので、用途に合わせて用意しておくといいでしょう。

「ガーゼ・脱脂綿・包帯・テープ」

切り傷や擦り傷の他にも、ぶつかって鼻血を出すこともあります。脱脂綿やガーゼなども用意しておくといいでしょう。包帯は、患部を圧迫、固定、またはアイシングの固定に使用します。包帯の種類は、伸縮包帯、弾力包帯、粘着包帯、綿包帯、ネット包帯などがありますが、大きく分けると伸縮包帯と綿包帯に分けられます。伸縮包帯はスタンダードな伸びる包帯で、関節や屈曲部に、一方、綿包帯は伸びない包帯で、圧迫が少なく患部の固定に使用するものです。包帯をとめるためのテープも用意しておきましょう。

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救急箱に入っていると便利なグッズ

はさみ
もちろん子どもがケガをしないことが一番です。しかしケガをしてしまったら慌てず対処できるよう、準備をしておきたいものですね。外用剤・衛生材料の他に、救急箱に入れておくと役立つグッズをまとめました。救急箱の準備の参考にしてください。

「はさみ・ピンセット・毛抜き・爪切り」

テープや湿布を切るのに必要なのがはさみです。先のとがっていないタイプのものにしましょう。ピンセットは細かいものを取り除くのに使用します。とげが刺さってしまったときにも使える毛抜きもあると便利です。練習や試合中に爪が折れてしまったときは爪切りが必要です。いずれも使用の際は、消毒をするなど、衛生状態に気を付けましょう。

「体温計・コンタクトレンズ保存液・鏡」

体温計は体調管理の基本ですね。スポーツの途中で体調が悪くなってしまったときのためにも必ず用意しておきましょう。あっという間に検温がおわる電子体温計がおすすめです。電池切れや故障していないかもチェックしておきましょう。試合中にコンタクトレンズが外れてしまうこともあるかもしれません。そんなときにコンタクトレンズの保存液と鏡があればつけ直すのに便利です。

「ストッキング・ティッシュ・コールドスプレー」

湿布を貼っても剝がれてきてしまうときにおすすめなのがストッキングです。圧迫しすぎず優しく抑えてくれます。ティッシュは汚れたものを拭くなど使用範囲は多いです。コールドスプレーはケガをしたときに患部を瞬時に冷やしてくれて、スポーツの必需品とも言えます。汚物の処理や感染予防に使い捨て手袋があってもいいですね。

おわりに

スポーツをしている子どものためにそろえておきたい救急箱の中身をまとめましたが、いかがでしたか?いざという時に、使えるよう点検をしておきましょう。テーピングなど普段あまり使わないものは、使用方法を覚えておくのも大切ですね。はさみやピンセットなどは100円ショップでも手に入るので 、スポーツ時の子どものケガに備えて、まずは救急箱を用意しておきましょう。

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