ミョウバンは、漬物やお菓子などのふくらし粉に含まれる、私たちの身近にある食品添加物です。また、ミョウバンは薬局で手軽に購入でき、手作りしたミョウバン水には殺菌作用や肌を引き締める収れん作用、消臭、制汗作用があり、あせもやニキビ、体臭対策にも使えるんですよ!赤ちゃんのあせもにも使える、うわさのミョウバン水の正体を一緒に見てみきましょう。
実はあまり知らない…ミョウバンって何?
ミョウバン、と耳にしたことはある人が多いかもしれませんが、その正体はあまり知らない人が多いのではないでしょうか。赤ちゃんのあせも対策に使用するなら、どんなものなのか気になりますよね。ミョウバンの成分や期待できる効果について確認してみましょう。
ミョウバンとはどんなものなの?
ミョウバンはもともとは天然の硫酸塩鉱物で、カリウムやアルミニウム、アンモニウムなどが組み合わさった複塩です。天然のミョウバンはアルム石とも呼ばれ、現代ほど公共衛生が普及していなかった紀元前から、水の殺菌や消臭剤として使われてきました。現在食品で使われているミョウバンは人工的に結晶化したもので、カリミョウバン、焼きミョウバンと呼ばれています。
あせもに効く!?ミョウバンの殺菌作用とは
ミョウバンになぜ殺菌効果があるかといえば、水に溶かすことで成分が弱酸性~酸性になるためで、酸は菌の繁殖を防ぐ働きがあることから殺菌作用があると考えられます。赤ちゃんは、体内にもともと水分が多い上に体温調節機能が未熟なので、たくさん汗をかきますよね。汗自体はにおいがなく菌もありませんが、外気に触れ、肌にある皮脂や常在菌と反応することでにおいやかゆみが生じます。ミョウバンで作るミョウバン水には、こういった赤ちゃんの肌トラブル対策にも活用できるんですよ。
なぜにおいが消えるの?ミョウバンの消臭効果とは
ミョウバンは、ワキガや足のにおい消しなどの消臭剤として広く使われています。ではなぜミョウバンでにおいが消えるかといえば、ミョウバンは金属が多く含まれるので酸化還元反応が起こり、結果として金属消臭が行われるからです。デオドラント制汗消臭剤でも、この原理を利用している商品が販売されています。また、汗に含まれるアンモニア臭はアルカリ性であることから酸性のミョウバンと中和し、お互いの成分を打ち消し合う化学反応が起こり消臭されるというわけです。
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早速ミョウウバン水を作ってみましょう!
ミョウバンの成分や殺菌消臭効果が確認できたので、早速ミョウバン水を作ってみましょう。ミョウバン水を手作りするための材料や簡単な作り方、保管方法や消費期限、ミョウバンの活用方法や気になる安全性についてお伝えします。
ミョウバン水を作るための材料は?
準備するのは、ミョウバン、水、ペットボトル、スプレー容器です。ミョウバンは全国の薬局薬店、ドラッグストア、一部スーパーなどで購入可能で、価格もおおむね100円前後と大変お手頃です。アマゾンや楽天などのネット通販でも500円程度で購入できますよ。水はミョウバン水の腐敗を防ぐために、ミネラルウォーターや精製水ではなく水道水を使いましょう。スプレー容器は100円ショップのもので十分です。
すぐできる!ミョウバン水の分量&作り方
材料
作り方
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※溶け切ると透明になります。
実際に使う時は原液を10~30倍に薄めて使います。
原液をスプレー容器に入れ、10倍の水道水で満たし、かき混ぜれば完成です。
保管方法・消費期限、気になる安全性について
ミョウバン水の原液、薄めたスプレーボトル、ともに冷暗所で保存しましょう。赤ちゃんへの使用は、腐敗や誤飲を防ぐためにも冷蔵庫での保管がおすすめです。冷蔵庫で1カ月程度もちますが、2週間以内に使い切るほうが安心です。ミョウバンは食品に添加されるほど安全性の高いものですが、赤ちゃんに初めて使用する場合は、原液を30倍以上で薄め少量を塗って様子をみましょう。お風呂上がりにコットンにシュッと吹きかけ、赤ちゃんの肌に優しくなじませてください。
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8歳の甘えん坊娘と2歳イヤイヤ息子のママです。読書と野外フェスとクライミングが好きです。
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