「勉強しなさい」は子どものため?「教育虐待」の実態

教育虐待はどのように防ぐ?

虐待を防ぐ
教育虐待は、親自身に虐待をしている自覚がないことがいちばんの問題だとも言われている難しい問題です。しかし、だからこそ日頃の言動を見直すことで防ぐこともできるのです。教育虐待をせずに子どもを育てるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?

視野を広げて子どもに接する

「人生は勉強だけがすべてではない」という広い視野を持ち、子どもがやりたいことは可能な限りやらせてあげましょう。頭ごなしに「勉強しなさい」と言われても、子どもは「はい」とは言いません。「今週は〇〇があるから、そのために勉強も頑張ろうね」というように、子どものモチベーションを上げてあげることが大切です。親のためにする勉強から、自分のためにする勉強に変わることで、子ども自ら親の意向に沿った決断をすることもあるかもしれません。

子どもを否定せず話を聞いてあげる

「ちゃんと勉強しないと周りに遅れるよ」「〇〇ちゃんと遊んでいるから勉強できないんでしょう」など、つい否定的な言葉を投げてしまう方は、子どもに対する話し方を意識して変えてみてください。子どもは自分が否定されると嫌悪感や反発心が働きますから、自分の考えを押し付けるのではなく、まずは子どもの話を聞いてあげましょう。子どもの気持ちを理解してあげることで、子どもとの間に信頼感が育まれ、親であるあなたの話も素直に聞き入れてくれるようになるはずです。

必要以上のことはせず子どもを見守る

「子どものために」と考えれば考えるほど、いろいろしてあげたくなるのが親の性というものですが、子どもはあなたが思っている以上にたくさんのことを考えながら生きています。あなたが良かれと思ってさせている勉強や習い事は、子どもが興味を示さなければ、ただのエゴでしかありません。子どもの人生を決めるのは、あなたではなく子ども自身です。必要以上に勉強を強要し習い事を増やすより、子どもがあなたを頼ってきたときにはヒントを与え、子どもの成長を見守ることが親として何より大切なことなのです。

おわりに

知らず知らずのうちに、子どもを追いつめてしまっている教育虐待。あなたにも思い当たる節があったのではないでしょうか?親であるあなた自身が子どものプレッシャーになってしまわないためにも、教育とは誰のためのものなのか、改めて考え直す必要があるかもしれませんね。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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