子育てをするうえでも自己肯定感は不可欠
子どもの健全な成長のために大切な自己肯定感ですが、親にとっても自己肯定感は不可欠です。親の自己肯定感は、子育てをするときの親自身の心の安定にも大きく影響します。親が自身の自己肯定感を高めて子育てに生かすにはどうしたらよいのでしょうか。
「そんな自分」にOKだしをしよう
子育てをしている時期は、つい周りの声に心が揺らぎがちです。できていないことを指摘されたり、間違いを批判されたりすることも少なくありません。自分はダメだ、親失格だ、と自己否定してしまった経験があるママ、パパは多いのではないでしょうか。けれど、成長の途上にいるのは親も一緒です。今はまだ至らない自分だとしても、そんな自分にダメを出すのでなく、OKを出していきましょう。できていないことに焦点を当てるのでなく、今できていること、以前よりも進歩したところに意識を向けることが大切です。
正々堂々「そんな自分」を子どもに見せよう
子どもは自分の目で見たことを、まねしてやってみることで身につけていきます。自己肯定感についても同じです。親が、できないながらもそれを積極的に評価し、前向きに物事に当たっていく姿を見せること。結果だけでなくプロセスも大切にして、小さな変化にも目を向け見とどめること。そして、子育てを通じて子どもに「どんな自分でもかけがえのない存在として大切にされている」経験をさせてあげること。親がそういう姿を見せ、実際にやってみせることも、子どもが自己肯定感を育んでいく後押しになるのではないでしょうか。
おわりに
子育てをがんばろうとすると、つい親自身や子どもの「できていないところ」に目が行きがちになります。子育ては親にとっても子にとっても成長の過程。育ちゆく途上にある自分を見留め、自己肯定感を高めていきましょう。
子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題(文部科学省「子どもの徳育に関する懇談会「審議の概要」)
自己肯定感とは(国立青少年教育振興機構)
「自尊感情」? それとも、「自己有用感」?(国立教育政策研究所)
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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