通知表での絶対評価と相対評価の違いは?所見って何を書かれるの?

所見欄で子どもの学校での様子がわかる

先生が配布する
「学習の記録」と並び、保護者の方々の関心を引くのが「学習および行動・その他の記録」=所見欄でしょう。所見欄は、担任が子どもをどう評価してくれているか、また「学習の記録」だけではわからない子どもの様子がわかるところです。

ここでは、所見欄について詳しく見てみましょう。

「学習の記録」では評価できない部分に言及

筆者の子どもがこれまでもらった1~4年生の通知表を見てみると、所見欄では「学習の記録」では伝わらない「子どもが努力した点」について、担任の先生が記載してくれていました。

たとえば算数では「最初はわからなかったところも、何度もノートを見直して復習することで、解き方を理解できた」と記されています。このように努力の過程をしっかり見てくれているのは、保護者としてありがたいことだと思います。

またクラスで決められている係の活動を熱心に行っている点も記載されており、子どもの成長を感じることができました。

所見欄は将来的になるかも……

子どもの通知表の所見欄のボリュームは120字程度。「自分が子どものころに比べて少なくなったな……」と感じることもあります。

保護者にとってはありがたい所見欄ですが、先生にとっては負担になっているという声もあるようです。所見欄の文例集などが出回っていることからも、何を書けばよいのか悩む先生の姿が浮かびます。

保護者が子どもの頃に比べ、今は先生の仕事量も大幅に増えているといいます。そんな中、所見欄を廃止し、個人懇談で直接保護者に伝える学校も出てきています。将来的には、所見欄は縮小・廃止されるかもしれません。

おわりに

今回は、通知表の内容や評価方法についてご紹介しました。「学校は子どもをどう評価するか」という話は、社会が求める人材像とも関連する問題であり、これからも変わっていくと思われます。評定の数字などに一喜一憂するのではなく、何を基準に評価をしているのか正しく理解し、子どものがんばりをしっかり評価し、さらなる進歩を上手に促してあげたいですね。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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