教育現場はどう変わるのか
EdTechを利用した教育改革は大変規模の大きな構想です。理想の形になるには、何年もかかるでしょう。文部科学省は、すぐにでも着手すべき課題として、英語教育・特別支援教育・遠隔教育におけるEdTechの活用をあげています。これらの授業に新しい技術が導入されるだけでも、教育現場にとっては驚くべき変化です。
学校がクリエーティブな場所になる
いずれ、EdTechの活用が当たり前になれば、一部で実験的に実施されて成果をあげている、反転授業が普通になるかもしれません。反転授業では、家でタブレットを使って知識をインプットし、授業では、対話による問題解決型の学習を行うというものです。こうしたコミュニケーション重視型の教育が当たり前になれば、学校はもっとクリエーティブな場所になるでしょう。
インクルーシブ教育の推進
アダプティラーニングによって個別学習が成果をあげていくと、誰もが同じ教室で学ぶインクルーシブ教育が実現するかもしれません。デジタル教科書を使えば、弱視の子も文字を大きくして読めます。注意力が散漫で集中できない子には、映像を使った授業が効果的かもしれません。個々の能力を伸ばすことと、一緒に学ぶことが矛盾なく実現する可能性があります。
おわりに
IT技術の進化に伴って、私たちの生活が大きく様変わりしたように、教育現場にも変化が起こるでしょう。しかし、忘れてはならないのは、子どもの情緒的な発達についてです。技術は進化しても、大事にしたい人の心や気持ちは変わりません。私たちは、これまで以上に、子どもたちが豊かな感情と他者に対する思いやりを育める環境を作っていく必要があります。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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