保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
小学校入学を控えている働くママにとって、気になるのが学童保育ですよね。保育園と学童保育では、預けられる時間(開所時間・閉所時間)やお弁当の有無など多くの違いがありますが、他にはどんなところが違うのでしょうか。そこで今回は、基礎知識として学童保育に入れる前に知っておきたい保育園との違いについてまとめました。
学童保育ってどんなところ?
学童保育とは、親が働いている児童を放課後に預かってくれる、厚生労働省が推進している「放課後児童健全育成事業」のことです。自治体などが運営する、公営のもののほか民営のものがあります。児童クラブや放課後児童クラブ・学童保育所など、その呼び名は運営している自治体や運営媒体などによりさまざまですが、一般的には「学童」と呼ばれています。
学童保育を利用できるのは「小学生」です
学童保育を利用できるのは、小学1年生から6年生までの「小学生」です。以前は、小学1年生から3年生までが利用対象学年でしたが、児童福祉法改正により2015年4月からは6年生まで対象学年が引き上げられました。これにより、放課後、子どもが一人でいることによって犯罪や事故に巻き込まれるというリスクの軽減がはかられています。しかし、6年生までは強制ではなく、各自治体の対応に任されている状況ですので注意してください。
学童保育には公営と民営があります
学童保育は、自治体などが運営する「公営」のものと、NPOや企業などが運営する「民営」のものと、大きく分けて2種類があります。自治体が運営する公営の学童保育は、学校や児童館などに併設されているケースが多く、放課後から夕方までおのおのの施設で決められた時間まで、子どもたちを預かってくれます。また、民営の学童保育は、利用対象年齢や利用基準が公営よりも緩やかな施設もあり、利用者の選択の幅が広くなっていることが特徴です。
利用料金は施設によりさまざま
利用料金は公営と民営によりさまざまですが、月額3000円から1万円の間が多いようです。また、学童では毎日おやつを出すところも多く、おやつ代1000~2000円が月額に加算されます。延長保育、土曜日保育なども利用するには別途料金がかかります。
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知っておきたい!保育園と学童保育の違い
学童の基礎知識をみてきましたが、保育園と学童はどういうところが違うのでしょうか?学童保育に入れるまで、保育園との違いに気が付かなかった!という人もいますよね。特に、預けられる時間、お弁当の有無は働くママにとっては重要なポイントです。
入学式の前から学童保育に通うことに!
小学校の入学式は4月10日前後に行われることが多いと思います。しかし学童保育は4月1日から登園することが可能ですので、入学式前にいきなり一人でいくことになります。知らないお友達や先生に囲まれるのは相当不安なことです。春休みの間だけでも朝は学童まで送ってあげると子どもも安心できるでしょう。春休みに学童で過ごすことで入学式には仲良しのお友達ができているケースもありますよ!
延長保育なし!?閉所時間が早い
保育園に預けていたころ、急な残業があって延長保育をした経験のあるママもいると思います。たいていの保育園では夜7時~8時までは延長料を払うことで子どもを預けることが可能です。学童保育でも延長保育をしているところはありますが、対応していない施設もあるうえ、延長保育も保育園より短く7時までというところが多いようです。
朝早くの利用は要注意!開所時間が遅い
ほとんどの保育園は朝9時~9時半までの登園というところが多いですよね。早くても7時~8時には開園しているところがほとんどです。しかし、夏休みや冬休みなどの長期休みに学童保育を利用する時は、学校が始まる時間に合わせて8時~9時開所という施設が多くなっています。保育園に預けていた時間と学童に預けられる時間とでは、タイムラグが発生するということを知っておきましょう。
平日でも夏休み・冬休み期間はお弁当が必要
認可保育園の場合は、給食が出るところがほとんどなのに対して、学童保育では給食制をとっているところはほとんどありません。つまり、夏休み・冬休みなどの長期休みに利用する場合は、家庭からお弁当を持っていく必要があるのです。1カ月近く続くお弁当をどうするかという点も考えておく必要があります。中には、お弁当を宅配してくれるところもあるので、確認しておくといいですよ。
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