予防接種での注意点や必要な知識
予防接種は免疫力の弱い乳幼児の命を守るために行われますが、ワクチンは各伝染病の病原体を弱めたもので、副反応が出ることもあり100%安全とは言いきれません。予防接種を受けるにあたって知っておきたいことをお伝えします。
定期接種でも国や自治体に強制力はない
戦後の予防接種法では予防接種は「義務」と定められ罰則も設けられていました。しかし1977年に罰則は廃止され1994年の改定で「義務から推奨」に変わり、それに従って2017年3月現在では予防接種は定期接種であっても国や自治体に強制力はありません。しかし伝染病のパンデミック(世界的大流行)など緊急時には法律でいつでも義務化できるようになっています。
接種期限後のワクチン接種は自費?
定期接種は接種期限が過ぎてしまえば費用が自己負担になることもあります。また「接種期限」と「標準開始年齢」を混同している人がいますが、標準開始年齢から外れていても必ずしも費用がかかるわけではありません。費用負担については各自治体で対応が異なりますので、定期接種のうち未摂取のワクチンがあれば、一度保健センターの保健師さんに相談してみましょう。
予防接種のリスクを多方面から考える
予防接種は程度の差こそあれ、副反応が起こる可能性があり死亡のケースも報告されています。しかし多くの親は副反応のリスクより感染症にかかるリスクを重視し、また他の子どもへ感染予防のためにわが子に予防接種を受けさせています。ただ、予防接種で生涯免疫は獲得できません。感染症への免罪符ではないことも忘れてはならない点です。また、医療に従事したい、海外へ渡航したい、など子どもの将来に予防接種歴が必要な場合もあります。
おわりに
特に1歳児の予防接種は複数あるのでうっかり受け忘れてしまった!なんてこともあるかもしれません。ただ予防接種のうち定期接種は、未摂取であっても接種を希望すれば保健センターや医療機関で柔軟に対応してもらえることがほとんどです。予防接種全般に関して不安や疑問があれば保健師さんに一度相談してみてはいかがでしょうか。
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高校生男子と中学生女子の母。思春期真っ只中の2人の子育て、まだまだ奮闘中です。
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